皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

刀狩り

2017-01-18 22:46:17 | 神社と歴史
昨年末に発見登録申請をしていた、当家に伝わる、刀剣の審査を受けに県庁まで出向きました。管轄は県教育委員会です。行田市史によれば、当神社は忍城成田氏の後の時代も、藩主の信仰厚く、阿部家が白河移封後、阿部正外より、刀剣が寄進されたと記されています。
第三庁舎四階講堂にて審査を受けました。なかなかない機会ですので、写真を撮りたかったのですが、そういった雰囲気ではなく、粛々と審査が進められました。午後だけでも、三十人ほどが集まっていましたので、申請件数もそこそこあるのではないかと思われます。待っている間、隣の方に話しかけることもできました。質屋から言われてきたかたもいれば、祖父の死に目に枕元にあったなど、所持の理由は各々でした。また、刀剣だけではなく、長槍を持ってきたかたもいらっしゃいました。正しく、真田丸の世界です。どうやってお持ちになったのかうかがうと、軽トラックに積んできたとのこと!
いづれにしても、人は一世代長くても80年。しかし刀剣など、文化財は数百年を越えて、人から人へと受け継がれていきます。

無事に登録証いただくことができました。帰りには隣接する、古文書博物館に寄り、城下町の展示も見ることが出来ました。豊臣政権下での刀狩りに思いを馳せつつ、遠く浦和から忍藩までの帰途に着きましたが。
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