皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

一夜飾り

2018-03-02 21:28:29 | 生活
明日は桃の節句。節分過ぎて日を選んで飾った雛人形も明日が主役の日。いつ飾りいつ片付けるか、片付けが遅いと嫁ぐのも遅くなるともいわれている。飾りつけの日に謂れはなく、大安吉日を選べば良いそうだ。但し前日に飾る「一夜飾り」は縁起が悪いらしい。これこそ風習そのもので、「一夜飾り」は通夜葬儀に繋がるかららしい。もとは正月飾りを大晦日にする事への戒めから来ているのだろう。
明日は忙しく家族揃って食事とならないため今日ちらし寿司をいただいた。風習という言葉も良く考えれば不思議な言葉だ。誰に聞くのではなく、風に習う。教義、教典を持たない教えは人から人へ時代と共に伝わり行く。いつ始まりいつ終わるのか。知り得るのはその時の風だけなのかもしれない。
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