皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

皿尾城御花見会

2019-04-11 22:30:14 | 日記

地元自治会青年部の花見会が4月7日の日曜日に皿尾城公園で行われました。

平成最後の花見としてOBを含むたくさんの人たちの参加のもと盛大な花見となりました。私も青年会の会長を仰せつかって二年目になります。普段は食品販売小売業の店舗にて勤務していますので、日曜日に休むことができませんが、入社10年の永年休暇を頂き、忙しい春休みの最後の日曜日にこうして地元の行事に幹事として参加することができました。

春休み、大安、年度初め、日曜日、統一地方選挙と様々な行事催事が重なる一日となり、朝から市内の地鎮祭を受け祭事を修め、自治会の総会に参加し、花見の買い物、バーベキュー、片付けの後、地元公民館に投票へも行くことができました。

お陰で花見の間、お酒も飲まず歓談に花を咲かせ久しぶりの日曜の時間を十分に楽しむことができました。青年部においても私より若い世代のひとに声を掛けても日曜日を休めない為参加を断られることが多々あります。自治会の原型はおそらく江戸期における五人組制度の名残と思われますが、近年行政の下請け組織と揶揄され、役員の負担を敬遠し入会しないまたは退会する人も出てきています。

自治会、PTA、会社の組合と敬遠したい三大組織の様に思われがちですが、やることにより生まれるつながりの大きさに気づくこともあります。

会社の休みにしても、自分が長期に休むこと(今回は五日間)で廻りに実際迷惑を掛けました(他部署から応援をもらうなど)。ただ、これまでは「人に迷惑を掛けないように」と習ってきた価値観を「お互い様の気持ちで助け合う」に変えることでまた違った景色が広がることに気づかされました。自分がやろうとしなければ何も始まらない。変わらない。そのためには人に助けを請い、時間を使い、感謝することが大切なんだと思います。

1日の終わりに隣町に住む姉の宅に、甥っ子の高校入学祝いに訪れました。甥の成長も早いものですが、飼っている犬も成長しめったに来ない来客に愛想をまくほど大きくなっていました。地元の名門校に進む甥っ子。これからもきっと自分の夢に向かって努力していくことでしょう。

頑張ってほしいです。

昨年とは異なり寒の戻りからか、もうしばらく満開を過ぎた桜の花を楽しむことが出来そうです。

 

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旧吹上町 袋神社

2019-04-11 20:36:58 | 神社と歴史

国道17号を行田駅前方面から上り、下忍を過ぎて吹上駅前を過ぎると、「袋」という地名にあたる。元荒川が北へ流れを変える西側にあり、大きく蛇行して袋状になったことに由来するという。珍しい地名のようだが川の流れが元になるところは意外と多い。行田市で言えば「太井」、「押上」、「深水」などがこれにあたる。慶安二年の『田園簿』という文書に村名が見られることから江戸以前から形成されていたことが分かる。

御祭神は櫛名田姫命(稲田姫命)八岐大蛇神話に登場する素戔嗚尊の妻となる女神で、その父母は国津神である脚摩乳、手摩乳。その父大山津見神は天孫邇邇芸命に嫁ぐこととなる木花昨夜姫の父にあたる。

 風土記稿においては当社を「女体社」と記し「村の鎮守なり、祭神は稲田姫命、西福寺持」と表している。

拠って氏子から「鎮守様は女の神様である」と云い伝えられ、本地仏である女体権現像は左手に繭を持つ珍しいもので、当時養蚕守護の神として崇められていたことを物語っている。現在この女体権現像は西福寺に安置されている。

境内にあるもっとも古い石造物は拝殿前の燈篭で宝永五年(1708)のものとされる。小さな燈篭であるがこうした村社で境内に三百年年建ち続けていることを思うと、願主の思いも現代につたわるように感じる。

北武蔵の氏子区域にみられるように、この地区においても榛名講と宝登山講があるという。榛名山の御札は畑などに建てて嵐除けとし、宝登山の御札は火除け盗賊除けとして家の戸口に貼る。

寒の戻りのおかげで、満開を過ぎた境内の桜の花びらも風に耐えながらその美しい姿を留めていた。

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南紀白浜空港

2019-04-11 00:03:13 | 物と人の流れ

どんなに歩いても海がない 海だけならまだしも空港ない

映画飛んで埼玉の主題歌の歌いだしは内陸埼玉の悲哀から始まる。一方名勝南紀白浜の玄関口となる南紀白浜空港は、東京羽田から僅か75分。本州最南端に位置する和歌山県で唯一の空港だ。白浜温泉までは2キロほどでほぼ観光客の利用だという。埼玉県民からずればうらやましい限りだ。但し1日の定期便はJALが三往復就航しているだけだ。

白浜温泉や熊野古道といった観光スポットには近いが、県の中心地である和歌山市からは60km以上離れていて、和歌山市内からは関西国際空港の方が近いため、ビジネス客の多くは関空を利用するという。

春休みもあってか平日の午前便は満席の状態で、機内のドリンクサービスも忙しそうだった。航路75分と謳われている通り、離陸後旋回するとすぐについてしまうような感覚で、安定飛行のわずかな時間ですべての乗客に飲み物を配るのもせわしなく感じる。しかも小さな子供のいる家族連れも多く、機内は落ち着かない感じであった。

南紀白浜に向かう際は前方右手に富士山を見下ろすことができる。ちょうど安定飛行に入るころで機長のアナウンスも入る。山頂に雪を纏った富士の山は美しいの一言でだった。但し通路左座席に座ると見ることはできない。(帰りの便だと逆になる)

飛行機での移動に慣れていないせいか、目に映るものすべてが新鮮で興味深い。飛行機の映画で2008年公開の「ハッピーフライト」を見た。航空業界で働く人たちを詳細にまたコミカルに描き、華やかな業界の現場やまたその裏側を見ることができた。何よりCA役の綾瀬はるかに見入ってしまった。

空港も地方都市にとっては重要なインフラで、観光やビジネスの足場として空港間の競争も激しくなっている。現に和歌山県においては関西国際空港の方が県庁に近く利便性があり、自県の空港よりも優先して工事を推進しているという。

一方南紀白浜空港については観光地への利用を推進し、空港名も「南紀白浜パンダ空港」とする案も検討しているという。

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