
古代ローマ時代ギリシャ神話に於いて自然界を司る神々が信じられ、翻って日々の暮らしのなかで毎年決まった時期に芽吹く木々や
花には神からの神秘のメッセージが宿ると考えられていた。生まれた月日に『誕生花』があり、紐付けられるように象徴する『花言葉』が生まれた。花言葉自体は明治の初期イギリスから伝わったという。

『百日紅』さるすべりはその枝が成長するごとに皮が向けつるつるの表面になることから其の名がついた。弦植物に巻かれないように進化した独特の木。花言葉は『愛嬌』『不用意』。これは日本に於いての花言葉で猿も木から落ちおるという諺にちなんだものだ。

『あなたを信じる』
百日紅と名付けられた花言葉は悲しい逸話に由来する
ある娘を救いだした王子は『百日後には必ず戻る』約束して旅に出る。旅から戻った時には娘は亡くなっていたという。悲しみにくれる王子が娘の墓にお参りすると、墓からは木が芽生え、紅色の花を咲かせ百日間その姿を保ったという
百日紅といわれる由縁であるという。花言葉は
『あなたを信じる』
百日紅はその花言葉の由来から庭の植木には向かないという。いわゆる凶木とも言われたりもする。寺社に植えられることも多い。
我が家には今鮮やかな百日紅の花が咲く。聞いたところ三十年以上前に母がその花の艶やかさから凶木という気兼ねもなく植えたそうだ。
百日紅は八月二十九日の誕生花。
私の一番大切な人の誕生日。縁は繋がっているものだ。