皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

はしゃいだ夏の終わりに

2022-08-23 23:33:02 | 心は言葉に包まれて

長かった夏休みもようやく終わりが見えていました。行動制限のない夏休みは三年ぶりということで、お盆前には茨城の海へと出掛けささやかながらも夏の旅行となりました。中学高校ともなれば部活や友達同士の遊びに夢中になりますので、こうした家族での旅行は中々貴重な機会です。

海ではしゃぐのは子供も大人も同じです。子供連れが多くみられましたが、大学のサークルや大人二人連れ、年配のご夫婦らしき姿も見られました。
「はしゃぐ」とはもともと「はしやぐ」と言い、「燥ぐ」と書き即ち  「乾燥する」という意味でした。

気分が沈むことを「湿る、湿っぽい」ということからその反対のいみの「乾燥する」が「はしゃぐ」「浮かれる」といういみになったそうです(諸説あり)

湿ったり、乾いたり。喜んだり、悲しんだり。
喜怒哀楽とはよくいったもので、命あるかぎり様々な感情と共に過ごしていくのでしょう。
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第十四節気 処暑

2022-08-23 22:59:59 | 生活

昼の残暑は厳しいものですが、お盆前と比べれば暑さの峠は越えたようで朝晩はやや過ごしやすく感じます。
「処」とは止まるという意味がありようやく秋の気配を感じる頃のようです。

農作物も収穫期を迎え、同時に台風の季節となることから、各地で豊作を祈願し嵐避けを願う「風祭」が行われます。

立春から数えて二百十日、二百二十日は雑節として暦に載る台風の特異日。また農家の三大厄日として知られます。
風の神様をまつる風神社。当社にも摂社としてお祀りされています。御祭神はシナツヒコノミコト(志那都比古命)イザナギ・イザナミの神から産まれた風の神様です。
古来自然に吹く風は神様の吹く息と考えられていたそうです。
目に見えぬ風にさえも神が宿る国。古代の人々の感性を受け継いでいきたいと願います。
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