皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

自動車産業の未来

2022-08-25 22:39:00 | 物と人の流れ

薄紅色のかわいい君のね
果てない夢がちゃんと
終わりますように:君と好きな人が
百年続きますように
(ハナミズキより)
人生百年時代と呼ばれるようになったのはいつからだろう。つい先日明治維新150年といっていたように感じる。
モータリーゼーションとは自動車が普及し生活必需品とする現象で、日本においては1946年東京オリンピックの直後から進んだと考えられている。高速道路の拡張、オイルショック以降の石油価格の低下などが後押しした。

1960年代から70年代にかけての三種の神器はカラーテレビ、自動車、クーラーだったそうだ。

田中角栄による日本列島改造論で新幹線の整備と高速道路の拡張がより進んだともされる。それに合わせてメーカー側もTOYOTA、NISSAN、HONDA、SUZUKI、など日本を代表する会社となっていった。

2000年以降、景気の後退にに加え、環境問題(排気ガス)もあって車に頼らない生活が提唱されていったが、過疎化の進む地方など生活の足となって現在でも車のない社会は考えられない(受け入れられない)とことも多い(私自身もそうだ)
ところが昨今の社会状況から、車がすぐに変えない時代が来ている。社会的に新車の納期が大幅に長期化しているそうだ。
コロナウィルスによる影響に加え、慢性的な半導体不足、ウクライナ侵攻など海外の情勢不安など多くの要因がかさなっていることをメーカーのチラシで知らせている。一ヶ月二ヶ月ではなく、一年待ちというのも出ているそうだ。

日本は自動車生産国で国の主要産業。社会科の教科書の記述が過去のものになるようだ。生活必需品を安定供給できない状態。新車の納期がかかるぶん中古車市場も需要が高騰し、価格も上昇しているそうだ。
百年安定して続く産業はどれだけあるのだろう。飛躍的にインターネットが普及し毎日スマートフォンとにらめっこする社会となった。
電源の問題も含め今の世の中の仕組みが百年続くとはどうも思えない。
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処暑 初候 綿柎開

2022-08-25 22:16:27 | 生活

「柎(はなしべ)」とは花の萼のことで、綿を包む萼が開き始める頃。
綿のは花は七月から九月にかけて立葵に似た淡く黄色いきれいな花を咲かせます。その五十日ほど後に実が熟し萼が弾けて白いふわふわした綿毛に守られた種子が飛び出します。この綿糸を紡ぐと木綿の糸や布になるのです。種子からは綿実油が採れ食用油としても利用されます。
なんと六千年前ごろからメキシコで綿花の栽培が行われていたとも言われてえいます。

精霊蜻蛉とも言われる薄羽黄蜻蛉。祖先の魂を乗せてくるとの伝承からこう呼ばれるようになったそうです。
昔を懐かしむように何度も同じ場所を飛び交う姿に精霊を感じる人が多かったのでしょう。
気がつけば稲穂も頭を垂れるところも見受けられ、虫の鳴き声もセミから鈴虫へと引き継がれているようです。
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