皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

目と鼻の先

2016-07-20 22:14:43 | 神社と歴史
国道125号バイパスを羽生方面に進み、市境の下須戸北交差点を曲がってすぐの処に小さな杜が見えます。
ここ三年以上ここを通って会社に向かっていました。カーナビには羽黒神社と表示されますが、『埼玉の神社』北埼玉編には羽黒神社の項は見当たりません。
地区は行田ではなく羽生市下新田。神社の登録は大物忌神社となっています。しかし、鳥居の扁額には羽黒神社の名が掛かります。社殿はなく石碑が本殿として祀られていて、つい先日例大祭があったようで、玉串が納められていました。口碑によると、昔この地に忍城の出城があり、羽生の殿様と戦をし、忍の本城に恨みを持って死んだ人が多くでたとめ、その霊を祀るため石碑を建てたというそうです。また、江戸時代、羽黒神社と言っていたところ、神仏分離令により、大物忌神社と改称させられたという歴史があるそうです。羽生城と忍城の戦いから500年。
今日こうしてその戦禍の霊を慰める社の前を毎日通っていた事に気付き、初めて参拝しました。
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