サバの缶詰が高騰している。一部メーカーは出荷を停止しているそうだ。(極洋)食品問屋に勤めていたころ缶詰と言えば極洋、マルハニチロ、宝幸水産など各メーカーが競って味や内容を問屋に売り込んでいたと思う(20年くらい前です)。よくサンプルと称して無償で新商品をもらったりもした。缶詰自体が時代の流れで消費量は減っているのだと思う。レトルトパウチの伸びが大きい。私が食品問屋にいることにはまだ缶切りで開けるタイプも多かった。今ではほぼプルトップ缶(取っ手がついていて引っ張ると開くタイプ)しか置いていない。おそらく子供たちは「缶切り」なるものを使ったことがないのではないかと思う。
日本の太平洋沿いを南から流れ込む暖流を「黒潮」オホーツク方面から東北沖に流れる寒流を「親潮」と呼ぶ。
サバは日本海で取れるものと、太平洋側で取れるものがあるそうで、東北沖で取れる漁獲高が激減しているそうだ。
原因の一つにイワシの存在があるそうで「イワシトルネード」と呼ばれるような大量のイワシの大群が発生し漁場にサバが近づけない。イワシの増加については黒潮の蛇行の影響が考えられるそうで、蛇行期間は観測史上最長になっているそうだ。
子供のころサバが嫌いだった。神社の祭事で神饌として奉納されたサバが食卓に並んでいたからだ。
当たり前に食べられえてきた水産資源が手に入らない時代が来ている。
ないと余計に買い占めなどが進み、物流の混乱も起きている。
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