ヤクルト1000の人気が続いている。我が家ではヤクルトレディーから宅配でヤクルト400をとっているが何度か1000も買ったことがある。生産が追い付いていないそうで、小売店(SMやCV)では点数制限がかかっており、入荷してもすぐに売り切れていまい、棚がからになっていることが多い。また高齢者の購買頻度が高く、早朝SMでは開店と同時に売り場へ駆けて行く客も多い。(それだけ健康なのだろう)
ヤクルト1000の人気の秘密は乳酸菌シロタ株を約1000億個含み、ストレス緩和と睡眠の質向上をうたっている点だろう。もともとは地域限定商品だったそうで、21年4月以降全国に販売を広げ宅配利用者の口コミがヒットに繋がり、品薄となるほどの人気をはくしている。
これだけ人気が出てしまうと当然他のメーカーも同様の商品を投入して来ており、森永乳業、日清ヨークなどが類似品を投入しているが、まだまだ及ばない。調査会社によるとストレス緩和、睡眠サポートをうたう食品市場は本年度460億円になると予測されている。コロナ禍で行動範囲が狭まり、巣籠もり生活の結果、睡眠に対する質の向上を期待する人が増えたというのは非常に分かりやすい理論である。
掲載している新聞記事も結びで、機能性表示食品はその摂取によって病気が改善するというものではなく、国の認可に基づいて事業者が食品の安全性と機能性を根拠を示して届け出れば表示可能なものであるから、過剰な摂取や依存に気を付けるべきだとしている。
睡眠に対して質の向上を願う人が増えたのはまさしく時代の流れで、むしろコロナ禍による生活の変化は結果論であろう。
実は根本的な需要は超高齢化社会の進行によるものだと思う。高齢者の睡眠に対する悩みは多い(はず)
そうした人々が40年ほどまえに何を飲んでいたか。
リゲインだ。「24時間戦えますか、リゲイン、リゲイン、僕らのリゲイン」
CMキャラクターは若き日の時任三郎。
まさか寝る間を惜しんで働き、遊び、生きてきた人々が、安心して眠るためにヤクルトを求めて早朝のスーパーを駆け回る時代が来るとは思わなかった。
残念ながらこれが今の日本の現状であろう。全否定するつもりはないが、目先の安心のため手軽な食品ですべて片付くほど人の身体は単純ではない。食品はもちろん運動、思想、環境等改善すべき項目は多岐にわたる。
そうしたことに多くの人が気づくことを願っている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます