皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

千の風になって

2017-06-09 21:27:39 | 記憶の片隅
結婚して十三年になりますが、結婚式にご列席頂いたかたで、昨年亡くなったかたがいらっしゃいます。
たまたま夫婦そろって休みだったため、今日は墓参りにいくことが出来ました。義父の会社の上司であったかたで、子供がいなかったこともあり、妻が子供のころから、可愛がってもらっていたようです。
昨年春に亡くなったことを義父が会社の知人経由でハガキで知り、いつかお墓参りしたいと言っていたのが、今日叶いました。結婚祝いに頂いた食器を改めて出していました。人生の節目には手紙や記念品をいただくなど、家族のように可愛がってもらったようです。奥様に先立たれため、お一人で暮らしているなか本当に気にかけて頂いたようでした。
人は死後どうなるのか。真っ暗な闇の中に、何も聞こえない、何も感じることのない世界があるのか、子供のころから、死んだ後のことを考える事が怖くて仕方なかった。今でも死ぬのが怖い。でも人は死んでも尚、思いを残す。頂いた手紙や記念品を見ながらそんなことを思いました。
人生という長い旅。いつ終わるのかは分からないことがほとんどで、しかも手にしているのは片道切符であることは間違いありません。今日一日を精一杯生きる。次の世代に思いを残す。そうした時間を積み重ねていきたいと思います。
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