皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

死馬の骨を買うと・・・

2018-09-25 23:16:35 | 心は言葉に包まれて

中国の古典より。燕の昭王というものが、隣国との戦に備えて優秀な臣下を探していました。側近の臣下は昭王に語り掛けます。

遥か昔中国の王が秀でた馬を探していまた。地方に素晴らしい馬がいると聞きつけ使いの者に大金を持たせて買うように命じます。しかし使いの者はつく頃にはその馬はすでに死んでいたそうです。使者はその死んだ馬の骨を預かった大金の半分を使って買って帰ったそうです。

 死んだ馬の骨を持ち買ったことに大いに怒った王に対し、使いの者は言いました。

『死んだ馬に大金を払うなら、生きた駿馬にはもっと大金を払うに違いないと人々は思うでしょうきっとたくさんの人が良い馬を売りに来ますと』

昭王の臣下はこの話しの後に言いました。

『優秀な人を求めるなら、私を優遇してみてください。私以上に賢いものが自然とあつまります』と。

感心した昭王は子の臣下を抜擢したといいます。

人を育てるのは今も昔も難しいことです。

 

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