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2022年中央競馬の総決算・第67回有馬記念は単勝1番人気のイクイノックスが快勝。2着には6番人気の菊花賞2着馬ボルドグフーシュ、3着にはエリザベス女王杯を勝った3番人気ジェラルディーナが入った。
一方で今年の天皇賞・春と宝塚記念を勝っており単勝2番人気に支持されたタイトルホルダーはマイペースの逃げを打つも直線で失速し9着に失速。ここを好走すれば年度代表馬の座も見えていただけに、残念な結果となった。凱旋門賞の目に見えない疲れが残っていたとしか思えない。
馬券は昨日の記事通りイクイノックスの単複、イクイノックス流しの馬連は手堅く取れたがタイトルホルダーとの3連複2頭軸流しをハズしたため、儲かってはいない。
終わってみれば、イクイノックスの強さだけが際立ったレースとなった。
余裕で道中を追走、勝負どころで馬なりに上がっていき直線の入り口で先頭に立つと後は引き離す一方。前に行く馬を捕まえに行くレースはパンサラッサの天皇賞・秋で経験済みだが、あれほど極端なレースにもならず楽勝であった。
今年は菊花賞馬アスクビクターモアが出走しなかったが、そのハナ差2着のボルドグフーシュが現役最後の福永祐一の手綱で2着。私は菊花賞でボルドグフーシュを本命視していたが、あの時に抱いた強い印象は本物だったという事で頼もしい限りだ。
また3着ジェラルディーナもあのジェンティルドンナの仔だけあり、エリザベス女王杯勝ちはフロックではなかったとアピールするに充分な3着であった。
昨年の年度代表馬エフフォーリアはジリジリと伸びたが人気通りの5着。大阪杯勝ちポタジェもジャパンカップ勝ちヴェラアズールも全く見せ場はなく、馬や陣営には申し訳ないがそれぞれのレースの価値を下げてしまった、と云われても仕方ない結果となった。
これでイクイノックスは、年度代表馬と最優秀3歳牡馬の座をほぼ手中に収めた。タイトルホルダーも敗れはしたが、おそらく最優秀4歳以上牡馬にはなるであろう。
エフフォーリアも今日は5着止まりだったのをみると、現役最強馬はイクイノックスという見立てで2023年の競馬は進んでいくのだろうが、問題はジオグリフ・ドウデュース・アスクビクターモアといった3歳クラシック勢の動向だ。特にドウデュースは凱旋門賞19着というのが今後の競走生活にどう影響するのか、注目せずにはいられない。
2022年の中央競馬もホープフルステークスを残すのみとなったが、京都競馬場がリニューアルオープンされる来年はどんなスターホースが登場するか?イクイノックスを負かす馬が現れるのか?大いに楽しみである…