見るために生まれ、
見よと命ぜられ、
塔の番を引き受けていると、
世の中がおもしろい。
遠くを見つめると、
近くに見える、
月も星も
森も小鹿も。
こうして万物の中に
永遠の飾りを見る。
そしてそれが俺の気に入るように、
俺自身もおれの気に入る。
幸福な両目よ、
おまえたちがかつて見たものは、
とにもかくにも
やはりほんとに美しかった。
Zum Sehen geboren,
Zum Schauen bestellt,
Dem Turme geschworen,
Gefällt mir die Welt.
Ich blick' in die Ferne,
Ich seh' in der Näh'
Den Mond und die Sterne,
Den Wald und das Reh.
So seh' ich in allen.
Die ewige Zier,
Und wie mir's gefallen,
Gefall' ich auch mir.
Ihr Glücklichen Augen,
Was je ihr gesehen,
Es sei wie es wolle,
Es war doch so schön
□J・W・ゲーテ(高橋健二・訳)『ファウスト』の第二部第五幕「深夜」の章「塔守リュンコイスの歌」
□Johann Wolfgang von Goethe “Lied Lynceus des Turmers” )
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【詩歌】ゲーテ「昔ツウレに王ありき」 ~『ファウスト』より~」
見よと命ぜられ、
塔の番を引き受けていると、
世の中がおもしろい。
遠くを見つめると、
近くに見える、
月も星も
森も小鹿も。
こうして万物の中に
永遠の飾りを見る。
そしてそれが俺の気に入るように、
俺自身もおれの気に入る。
幸福な両目よ、
おまえたちがかつて見たものは、
とにもかくにも
やはりほんとに美しかった。
Zum Sehen geboren,
Zum Schauen bestellt,
Dem Turme geschworen,
Gefällt mir die Welt.
Ich blick' in die Ferne,
Ich seh' in der Näh'
Den Mond und die Sterne,
Den Wald und das Reh.
So seh' ich in allen.
Die ewige Zier,
Und wie mir's gefallen,
Gefall' ich auch mir.
Ihr Glücklichen Augen,
Was je ihr gesehen,
Es sei wie es wolle,
Es war doch so schön
□J・W・ゲーテ(高橋健二・訳)『ファウスト』の第二部第五幕「深夜」の章「塔守リュンコイスの歌」
□Johann Wolfgang von Goethe “Lied Lynceus des Turmers” )
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【参考】
「【詩歌】ゲーテ「昔ツウレに王ありき」 ~『ファウスト』より~」