語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【保健】「高収入の勝ち組」の健康リスク? ~50歳以上の有害な飲酒~

2015年10月19日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)健康状態が良く、十分な収入があり、しかも学歴が高く、社会活動も積極的・・・・という「勝ち組」は、飲酒が有害なレベルまで行く、という研究結果が英国から報告された。
 この研究は、
   ・英国(イングランド)在住
   ・50歳以上
   ・男女
   ・延べ9,200人
について、有害な飲酒に向かわせる社会経済的要因を検討した2つの調査データを解析したもの。

 (2)飲酒内容は、ビール1パイント(約568ミリリットル)orワイン175ミリリットルを2単位とし、
   ・有害飲酒リスク「増加」・・・・男性22~50単位/週、女性15~35単位/週
   ・有害飲酒リスク「高リスク」・・・・男性50単位/週、女性35単位/週   
 追跡結果を見ると、
   ①男性の有害飲酒リスクは60代前半をピークに減少。
   ②女性は加齢とともにリスクが減少する半面、男性とは逆にリタイアが有害飲酒リスク増のきっかけになる傾向。
   ③男性は、独身、離婚などで一人暮らしであると、有害飲酒の高リスク群へ陥りやすい。
   ④女性では、鬱病や孤独感と飲酒リスクの関連は認められない。
 以上の研究結果で興味深いのは、
   ⑤男女ともに、高収入、高学歴、健康状態の良好さが飲酒リスクになる。「いわゆる“富裕な成功者”には、有害レベルの飲酒問題を抱えるリスクが潜在している」

 (3)なぜ、社会的な成功をおさめた高所得者で飲酒リスクが上昇するのか。
 男性のケースを日本流に解釈すれば、成功への過程で接待や同僚との付き合い酒、またストレス解消の1杯が重なる、という物語がありそうだ。リタイア後にリスクが減少する現象も首肯できる。
 他方、女性の場合、仕事に子育てに頑張ってきた女性ほど、リタイア後に時間を持て余し、酒に手が伸びるのかもしれない。
 対策の一つは、配偶者を大切にすること。
 男性の理由は明らかだ。
 女性も、旦那サマをあれこれ構っていれば、過度な飲酒に走るヒマはない。
 ただし、新たなストレス源にしないよう適度な距離を持つことだ。

□井出ゆきえ(医学ライター)「「高収入の勝ち組」がリスク? 50歳以上の有害な飲酒 ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.266~」(週刊ダイヤモンド」2015年9月12日号)
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