【詩歌】村野四郎「棒高飛」
彼は地球のように
長い棒をさげて駆けてくる
そして当然のごとく空に浮かび
上昇する地平線を追いあげる
ついに一つの限界を飛びこえると
彼は支えるものを突きすてた
彼には落下があるばかりだ
おお 力なくおちる
いまや醜く地上に顛倒する彼の上へ
突如 ふたたび
地平線がおりてきて
はげしく彼の肩を打つ
□村野四郎「棒高飛」(『体操詩集』、1959)
↓クリック、プリーズ。↓
【参考】
「【詩歌】村野四郎「槍投」」
「【詩歌】村野四郎を読む(4) ~鹿~」
「【詩歌】村野四郎を読む(3) ~さんたんたる鮟鱇~」
「【詩歌】村野四郎を読む(2) ~体操~」
「【詩歌】村野四郎を読む(1) ~飛込(二)~」
彼は地球のように
長い棒をさげて駆けてくる
そして当然のごとく空に浮かび
上昇する地平線を追いあげる
ついに一つの限界を飛びこえると
彼は支えるものを突きすてた
彼には落下があるばかりだ
おお 力なくおちる
いまや醜く地上に顛倒する彼の上へ
突如 ふたたび
地平線がおりてきて
はげしく彼の肩を打つ
□村野四郎「棒高飛」(『体操詩集』、1959)
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【参考】
「【詩歌】村野四郎「槍投」」
「【詩歌】村野四郎を読む(4) ~鹿~」
「【詩歌】村野四郎を読む(3) ~さんたんたる鮟鱇~」
「【詩歌】村野四郎を読む(2) ~体操~」
「【詩歌】村野四郎を読む(1) ~飛込(二)~」