競争社会などという概念の無い時代だ。
優劣の違いはあっても、人の価値には直結しない。
働き者がいれば「いいねぇ~」で話は終わる。
出来る人がいれば「すごいねぇ~」で話は終わる。
羨みも嫉妬も少ない時代だ。
のんびりと育つだけでいい。
何度か医者の世話になりながらも母は育った。
大人になれないと言われながらも生き抜いた。
大正12年に関東大震災が起こる。
日本の自然災害では最大級となる。
東京と神奈川だけでも10万人を超える死者だった。
(今年の東日本地震では死者と不明者を含め2万人)
母が7歳の時だった。
群馬・栃木・長野の内陸部は死者は0だった。
その為か、母からはこの震災の事を聞いた記憶がない。
だが、時代は急速に動いていた。
政治では、一応初めて普通選挙が出来るようになった。
それまでは、藩閥政治だから軍(藩出身)と貴族が政治家だった。
普通選挙とはいえ成人男子のみで、婦人や貧乏人は選挙権はなかった。
それでも稚拙ながらも、一般人が政治に参加できるようになったのだ。
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