私は小さい頃、父の顔を知らなかった。
一つには未だに人の顔を覚えない性分がある。
一つには人の事など(親なのに・・・)興味ない・・・
しかも、年に数度しか帰って来ない父だった。
私が覚えるわけがない・・・
何故、私の家には父親がいないの?
誰かに訊ねたのだろう。
出稼ぎに行っている、という答えだった。
今なら子供にそう答えるより仕方ないと解る。
出稼ぎと称して、渡り大工の仕事をしていた。
が、本当の事は判らないし、教えてくれなかった。
少なくても、稼いではなかったようだ。
あるいは、多少稼いでも、家には送金しなかった。
あるいは、多少送金しても、とても間に合わない額だった。
そう、とても、とても、貧乏な家だったのだ。
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