カルテ番号 ち・3(6)
千葉亜紀は起き上がると、自分のバッグからメモ用紙とペンを取り出した。
いつも持ち歩き、伝えたい事を書いて見せるためだろう。
さらさらと書いて母親に見せた。
{今日、泊まれないかな?明日も気功を受けたいの}
この近くは温泉地だから宿は幾つもあるが、その予定で来たわけではない。
母親は迷っていた。
娘がこれほど積極的に主張するのはなかったからだ。
それだけ、今日の体験に光を見出したということなのだろう。
「ちょっと待って、おとうさんと相談するから」
そして、車の中で待っている父親のところに行った。
その時、千葉亜紀に訊いた。
「亜紀さん、このまま声が出ないかと心配だった?」
千葉亜紀がうなずく。
「それは大丈夫ですよ。元のように話せます。
でもね、急がないほうがいいですよ。
亜紀さんの中で調和がとれてからの方がいいから。
例え、今日泊まれなくても、また来ればいいのですから。
今度は一人でもお母さんと二人でも来られるでしょ」
千葉亜紀が大急ぎでメモ用紙に書いた。
{先生、心が読めるの?}
「そんな事はできません。何もわかりませんよ。
ただ、何となく言っただけですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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