カルテ番号 ち・3(4)
誰でも病になると原因を知りたがる。
原因を知らないと治せないと勘違いするようだ。
原因を知り、そこから治療するのは通常の医者や治療者の方法だ。
医者や治療者でもない患者や家族が原因を知っても対処できない。
それでも原因を知りたがる。
千葉亜紀の母親も同じく原因を知りたがり、探りたがる。
「先生、原因はなんでしょう?」
「さぁ、わかりませんし、知るつもりもありません」
「原因が解らなくてもいいのですか?」
「回復するのに問題はありません。
原因追究から治療する方法がほとんどですが、私は違います。
原因など探さなくても生命力は上がります。
逆な言い方ですと、原因追究しても生命力は上がりません」
それを聞いていた千葉亜紀が微笑んで頷いた。
そして微笑みながら、涙が流れた。
それを見た母親はハッとして、黙った。
今まで、どうしたんだ、何があったのか、と追求していたのだろう。
その度に、亜紀は辛かったに違いない。
その事に、今、母親は気付いたのだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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