カルテ番号 あ・28 4度目(5)
そういえば愛田恵子の雰囲気が優しい。
長寿族はどうしても覚めた目になりがちだ。
多くの人の人生を見てしまう。
まして愛田恵子は幕末から激動の日本を見てきた。
人の生命の儚さを知っている。
人に対して冷たくはないが、どうしても少し離れた目で見てしまうのだ。
それが、人に寄り添う優しさの雰囲気になっている。
「アタシね、人って素敵だな、って改めて思ったわ」
言葉使いもいつもの中性よりオンナに傾いている。
まぁ、いつまで持つかわからないが、チベットで影響を受けたのは間違いない。
「センセー、いつか言ったよね。
地球からすれば、100年の寿命も1000年の寿命も変わらないって。
寿命なんて大した価値がないけど、綺麗な精神には価値があると思う」
風間陽水は愛田恵子の話す意味が解る。
綺麗な精神というのは宗教が話すような正しさではない。
スピリチャル好きな人の言う、聖なるモノでもない。
優しさ。
ただそれだけだ。
だが、優しさを常に持っているいる人は、とてもマレだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 )