カルテ番号 り・1(26)
話しているうちに静は不思議な感覚になってきた。
頭がクリアになる、というのではない。
もっと深いところからの何かがしっかりとしてきている。
自信・・・自分を信じる力・・・
「先生、あの・・・変な質問ですが・・・
今、こうして話しているだけでも、気功ってしているのですか?」
院長は静を見つめて言った。
「何故、そう思ったのですか?
何か、感じたのですか?」
質問に答えてくれてはいないが、やはりそうなのだ。
「はい。
といっても、私が想像していた気功とは違いました。
私の中の、深いところにあるもの、それが何かわかりません。
それが、しっかりと目覚めてきたような気がしています」
院長は言った。
「私が意識して気功をする事は当然あります。
でも、そうでなくても、常に出ている部分もあります。
通常、人前では気功をするのでなく、気功をしないようにしているのです。
例えば、電車の中とか、不特定多数のいる空間とか、ですね。
私は、外では気功をしないように意識しているのです。
そうでないと、漏れてしまう部分があり、影響する人がいるからです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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