カルテ番号 り・1(29)
院長は先回りして言った。
「もし、こちらで暮らすつもりがあるなら、仕事もありますよ。
力石さんなら、柳さんの会社で雇ってくれると思います」
それを聞いて、静はこちらに引っ越すつもりになった。
柳玲香という女性は何をしているのか謎だった。
どうやら会社を経営しているか、同様の立場なのだろう。
そうでなければ、昼からゆっくり温泉に入っていられない。
どんな職種かわからないが、何でもするつもりだ。
もし同じ職場になれるなら、願うところだ。
静は答えた。
「私、こちらで住むかもしれません。
その時はよろしくお願いします。
ところで、私の不安感は、場所のせいなのでしょうか?」
院長は頷いた。
「力石さんは、薄々勘づいているのでしょう。
首都圏が不安な感じがするなら、答えは一つでしょう。
地震だと思います。
それも、かなり規模の大きいものになるかと思われます」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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