カルテ番号 り・1(21)
柳玲香は少し考えてから言った。
「力石さんの状態が本当はどうなのか、私にはわかりません。
今の様子からは、どこも異常が無いように思えます。
ですが、私の知っている治療院が近くにあります。
もしかしたら、力石さんの力になるかもしれません。
少し変わっている治療法ですが、よかったら紹介します。
変わっている、というのは、治療しないかもしれません。
でも、力石さんの解決になるかもしれません」
静は、柳玲香の言葉の意味をはかりかねていた。
「あの~、おっしゃる意味がわからないのですが・・・」
柳玲香は微笑んだ。
「そうですよねぇ。
私もどう説明していいかわからないのです。
でも、力石さんの心身の状態を診てくれると思います。
その上で、アドバイスをしてくれると思いますよ」
急に治療院の話が出て、静は戸惑った。
今回、治療するつもりはなかった。
それに、どんな治療師なのか、少しも見当がつかない。
そんな静の顔色を見て、玲香が言った。
「大丈夫ですよ。
その先生は、とても穏やかな人です。
気功の先生ですが、特に何もしなくていいです。
一度会ってみれば、わかります」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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