水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1159」

2017-01-16 19:16:17 | Weblog



カルテ番号 り・1(27)

気功をするのではなく、止めている。
それも想像外だった。
どうやら静が知っている気功とはかなり違うようだ。
院長は話を続けた。
「この治療院は止めておく必要がないので、私は解放しています。
だから、この中にいるだけで影響はあります。
その影響による反応は、人により違う事があります。
力石さんは、氣を深いところでとらえられる人のようですね」

褒められたのだろうか?
とにかく、静は話の続きをした。
「あの柳玲香さんが、私には大きな関わりになるような気がしました。
大げさでなく、運命の人、と思えました。
何とか親しくなりたい。
そうしたら、先生の事を紹介されたのです。
ですから、私は治療とか、気功とかわからないままです。
柳玲香さんが言ったから、来てみました」

院長は微笑んだ。
「人と人の縁は、面白いものですねぇ。
でも、誰しもが縁をつかめるわけではありません。
本当は重要な縁であっても、その縁をつかむのは本人です。
自然とつながるわけではないのです。
その点で、力石さんはしっかりとつかんだのですね。
縁により大きな違いが出ますが、たった一歩の違いだけなのです。
その第一歩だけが、大きな分かれ道なのですよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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