休日は優雅にアチコチ出かけているわけじゃない。
貧窮生活で、時々夜アルバイトをしていた。
週に3日くらいだったけど。
近くの町工場で何かに貼り付けるメタルの加工だった。
寮仲間が交代で、幾人かずつで行ってたのだ。
今の言葉だと、ワークシェアだな。
門限というのもあったが、男寮で守るヤツはいない。
東京が珍しい田舎の育ちだ。
ある日、上野動物園に行った。
すると、隣に本で見た顔があった。
なだ いなだ氏だ。
フランス人の奥様とハーフの子供と。
文字中毒系の私は、節操なく本を読む。
高校三年生の時、北杜夫氏の「ドクトルマンボウ航海記」を読んだ。
ある意味、衝撃だった。
安保闘争で、生真面目な人生論の真っ最中だ。
ギラギラ、ギスギスしていた社会下だ。
こういう生き方があるのだ・・・
人生や社会から外れる系統に魅かれるキッカケかもしれない。
その北氏(斉藤茂吉の子であり、先日死去された)。
精神科医であり、医学博士でもある芥川賞作家だ。
その後輩の精神科医であり、やはり作家のなだ いなだ氏も好きだった。
その人が、隣にいたのだ。
東京は、有名人がいるんだなぁ・・・
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