出雲市の荒神谷で1984年(S59)に、弥生時代の祭りの道具(銅剣358・銅鐸6
・銅矛16)がまとまって発掘されされてから、かれこれ約30年になります。
「なぜここに? これだけ多く?」の青銅器が、集めて埋められたのか、それは今も
謎です。
この一帯は「荒神谷遺跡公園」として保存され、博物館の前の蓮池には、いま丁度
「二千年ハス」が、ピンク色の柔らかな優しい花をたくさん咲かせています。
このハスは、1951年(S26)、千葉県内で丸木舟が出土し、大賀博士(岡山出身)
によって、舟と共に出てきたハスの種を発見されものです。
その種の一部が、博士の好意によって、本県大田市に贈られ、この島根の地におい
て現代に甦ったものです。
古代ハスが初めて花開いたのが、1965年の奇しくも博士が亡くなられた、その日だ
つたという、センセーショナルな出来事として、当時大きな話題となったものです。
古代ハスの花咲く季節に、この出雲の地(荒神谷)に佇むと、ほんとうに神の存在を
身近に感じることができる様な気がします。
~今日も良い一日であります様に~