神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

もしも英語が話せたら

2024年12月06日 20時29分03秒 | 雑記
 私もそうだが日本人は英語を話せない人が多い
もちろん話す人は難なく普通に話してしまうが、10人中9人は全く話せない、せいぜい片言か、日本弁の英語を話す程度である。
それじゃ近隣の中国語、ロシア語、朝鮮語、韓国語を話せるかと言えば、英語以上に話せない
即ち、日本人の大部分が日本語しか話さないということなのだ。

それは一体どういうわけだ
私ごとで恐縮だが、①話す必要がない②話す相手がいない(外国人と話す機会がない)この二つが理由で英語を学ばない。
世界を見渡せば、英語が母国語の国は当たり前だが、欧州諸国(EU)かって英国の植民地だった国、フィリピンなどアメリカが統治していた国などは英語が第一外国語であろう
それは当然としても、個人で海外旅行する中国人や、韓国人、ロシア人まで英語をペラペラ話すのには驚く
まさに英語は国際語なのである
戦争で占領した国の国民に自国の言葉を学ばせるのは常套手段で、日本も朝鮮や台湾、南の島々で日本語教育を起こなった
日本でも占領されてから中学校から英語学習があったが、それは全く的外れな教育で英会話ができる生徒はほぼいなかった
どうも日本人は英語に対して抵抗感があったみたいだ、まあ米英に占領されて英語を習得できなかったのは日本人くらいであろう
そのくせ、アメリカの文化やファッション、車、音楽には夢中になったのだから面白い。

英語を話すような人は、まずは大卒以上で、あるいは英語塾なり専門学校で学んだ人であろう
英語とはいったいどんな言葉なのだろうか、また日本語同様に話せる人がいるが、あれは単純に頭が良い人だからできるのだろうか
もちろん仕事で必要な人、欧米人と接触する機会が多い人が話せるのは当然であろう
それにしても外国人も日本人が英語を話せないことは承知なようだ
世界の中でも経済大国なのに英語を話せない国と言うのはちょっと特異であろう
まあ、なんといっても使う機会がないのが一番話せない理由なんだろう
弟は大学で第二外国語でフランス語を学んだが、今になってフランス企業とパートナーになったので学んだ甲斐があったというものだ

田舎に住んでいると出会う機会が多い外国人は中国人、フィリピン人、韓国人
だから英語よりは韓国語の方に興味が行ってしまう
やはり外国語を知っていれば幅も広がる、世界が広がる
いまさらだが、それは思う。





「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた(267) 甲越 川中島血戦 94

2024年12月06日 09時50分58秒 | 甲越軍記
 「山本勘助 川中島に散る」

 従士の戦死にも勘助は少しもひるまず、本庄の囲みをただひたすら謙信本陣に向けて馬を走らせる
眼を配って四方を見れば、謙信の纏、大四半の日の丸の旗が翻るのを見る
鉄砲の響き、高き鬨の声聞こえれば、まさしくあれは謙信の本陣なり、大将謙信に近づき雌雄を決すべしと、勘助はいっそう馬を励まして突き進む

されども勘助の行く手に柴田勢より先衆柴田主水、志田源四郎の勢が現れて遮り
「山本なり、逃がすな! 勘助を討ち取れ!」とドッとついて出てくる
勘助は「小賢しき者どもかな」と云うまま、鉤槍を隆々と捻ってついて入り、火水となって戦うありさまは猛虎が羊の群れに襲い掛かるが如し
瞬く間に騎馬武者六騎を斬って落とし、敵七十二人に手傷を負わせるめざましき働きなり
柴田、志田の兵、恐れおののいてさっと引けば、開いた隙間より勘助は馳せ抜けて後ろを見れば、味方の従者も六十余人討死して、従うは僅か二十余人となる
柴田勢、志田勢少し離れて勘助らを討ち取らんと慕い続くを、勘助は少しも気にすることなく尻目に見ながら小高き丘に登り
主従しばし休息をとる、勘助はるかに敵勢を見下ろせば、上杉の軍勢は渦巻く如く、湧き上がる雲の如く見えれば、「いよいよこれを最後の戦いにせん」と勘助は思い、にっこと微笑んで馬の手綱引き寄せしずしずと丘を下りゆく

柴田、本庄の勢は是を見て、十重二十重に勘助らを取り巻き、引き包んで討たんと、どっと一斉に攻め寄せる
山本勘助は迫る敵を四方八方に切りまわり、血の乾く間も無い鉤槍を閃かして戦う、勇気は前にもましていよいよ猛虎の姿あらわれ、この期にあっても騎馬武者八騎を突き倒し、追い退けること六回
砂煙をあげての血戦、敵の手負い数知れず、去れど味方も残るは勝田正治、熊橋金左衛門、伊藤彦太夫の三人のみが馬の口を引いて生き残る

本庄左馬之助、大太刀を打ち振って走り寄れば、勘助も槍をもってこれに上段下段と声をかけて打ちあう
そこに志田源四郎、種村五郎兵衛も馬を駆けて走りくる
山本の後ろからは、勝田、熊橋、伊藤の勇士、槍を引きしぼって絡み合い
命限りに戦う也
山本は柴田を一槍になさんと突けば、本庄左馬助もまた山本を一刀に討って取らんと挑みかかる
本庄の従卒、江間五郎走り来て横合いより勘助に突きかかるを、勘助身をかわして江間の槍を払わんと体勢崩れかかるところを、本庄左馬助の大太刀、山本の右肩先を鉄壁も通れと打ち下ろせば、あわれ山本勘助入道、払う隙間なく馬よりどっと落ちるを江間五郎大夫、走り寄って首を掻く

惜しいかな、武田晴信が三顧の礼をもって牛窪を出で、謀を巡らし武田を補佐し、雄名を天下にとどろかせた鬼神をも欺く名将、命数今日ここに尽きる
勝田、熊橋、伊藤の三勇士も勘助の討死を見て、これまでと枕を並べて討ち死、冥途の先駆けとなる。