今年はいつまでも気温が上がらず、桜の開花が遅かった。それでも福岡市は3月25日に開花宣言が出され、21日の東京に次いで全国で2番目に早かった。一方、宮崎では今月2日、ようやく開花。4月に入って開花するのは1995年以来22年ぶりだとか。気象庁の予報によると向こう3ヶ月は暖かく気温は高めらしい。このところ季候がはっきりしないが、果たしてどうなることか。
それはさておき、先週末、うちのそばを流れる那珂川沿いの桜は満開を迎えていた。こうなると桜の名所も気になるところ、少し足を延ばして筑後の桜めぐりに出かけた。まずは久留米市、耳納連山の麓にある「浅井の一本桜」。幹周り4.3m、高さ18mのヤマザクラで樹齢100年余。昭和61年、市の保存樹木に指定されている。平成3年の台風による被害で樹勢の衰退が見られたらしいが、地元のご努力もあって現在の姿に回復したという。しかし、残念ながらこの日、花はほどんど蕾の状態で、その華麗な姿を見ることはできなかった。地元の方に聞くと、今年は例年になく開花が遅いとのこと。今週気温が上がれば、週末には見頃を迎えるかもしれない。
次に向かったのは、うきは市の「流川の桜並木」。通称”桜のトンネル”と呼ばれる、おなじみの場所。巨瀬川の川沿い約2kmに続くおよそ1000本のソメイヨシノは見事の一言。こちらはちょうど満開を迎えており、多くの人で賑わっていた。近く(東側)に臨時駐車場が設けてあるので、そこに車を止めてゆっくり散策ができる。少し小高い場所から望むのもまた格別。
最後は、朝倉市杷木町久喜宮(くぐみや)の「夕月桜」。あまりメジャーではないが、高速道路(杷木IC近く)から見えるのでご存じの方も多いのではないだろうか。夕月城跡に夕月神社があり、その鳥居から神殿までの約120mの参道に約200本のソメイヨシノが植栽されている。そばには柿農園もあり、長閑な場所でほっとできる。この日、散りはじめの桜も見られたが、まだまだ十分楽しめる。雨に濡れた桜もまた違う趣がある。とはいうものの、夕月神社では雨がひどくなりやむなく退散。もう少しお天気が良ければ、、
うきは市「流川の桜並木」(撮影日:2017.4.8)
見事な桜並木
耳納連山を背景に
桜のトンネル
巨瀬川に寄り添う
久留米市「浅井の一本桜」
樹齢約120年のヤマザクラ まだまだ (咲いているのはソメイヨシノ)
オタマジャクシが満開!
ほとんど蕾
空洞化の跡
「流川の桜並木」を上から望む
果樹園が広がる(手前がうきは市、筑後川の向こうが朝倉市)
ぶどう園と桜並木
桜並木の端から
朝倉市杷木町「夕月神社の桜並木」(夕月桜)
手前に柿の木が並ぶ
鳥居を彩る
神聖な空間
境内にて 紅八重桜?
花枝が長い
艶やかに
《関連資料》
・うきは市 巨瀬川沿い2キロ「流川桜並木」など桜名所の開花状況