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呑む気オヤジ/取り敢えず生還したジイさんのあれこれ

骨髄移植で山暮らしから都会に戻ったジイさんの日記。健康の話の他に合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

観る・聴く・丸呑み!~神奈川フィル「第九」②~改めて・・・

2007-12-24 | コンサート・LIVE・演劇などの話
先ほどは、ちょっと個人的思い入れに偏った感想になってしまい、演奏そのものにはほとんど触れずじまいになってしまった。
改めて演奏についての感想・・・。

「合唱幻想曲」は昨年の及川さんがあまりにも情熱的な演奏だったが、今年の清塚さんは非常に洗練された感じ(あっさりし過ぎ?)が際立った。
ベートーヴェンの泥臭さがあまりなかったかな。
神奈フィルの「第九」は、「合唱幻想曲」との抱き合わせが定番となっている。
でも、もうそろそろ他の曲でも宜しいのでは?
無理して毎年聴かなくてもいいかなぁ・・・。

さて「第九」
昨年とはちょっと趣の違う演奏だったような気がする。
第一楽章が始まってすぐに「あれ、なんか情熱的というか、ちょっと焦り気味というか、ちょっと雑というか??」
華麗でたっぷりと豊かな音質の弦は、相変わらず。
チェロが多少不安定なところがあったか?
木管の皆さんも安心してゆったりした気持ちで聴いていられる。
ペットが外したのは、ドンマイ!
でもマエストロ現田は、左手で随分ペットに指示を出していた。

聴き手の僕に特別な感情があるため普通に冷静に聴いていられなかったのかもしれないが、なにか演奏者側にもいつもの集中力に欠けるところがあったような感じする。
第四楽章、バリトンの牧野さんはちょっと引張り気味のテンポでゆったり朗々と歌い上げた。
僕はこのソロ、結構好きです。
ソプラノの木下さんは十分に声が出ているんだけれど、なんか滑らかさに欠けたような・・・。
もう少しレガートの方が良かった。
合唱団は昨年よりもちょっと荒かった?
ソプラノは高音部が「気持ち」上がりきらず、アルトは若干ボリューム不足。
男性は万年人数不足だ。
あれでも芸大生さんのトラが何人か入っているんだけどね。
テナーの高音部はトラさんの声が目立っていた。
男声合唱はあと10名は必要。女性だって決して十分な数ではない。
プロならあれぐらいの人数でよいかもしれないが、所詮アマチュアだからもう少しボリュームが欲しい。
だけど自分がやってみてよく分かったけれど、仕事をしながら合唱団に参加するのは相当厳しい。
練習が始まる6時半なんて、1日の仕事が佳境に入る時間だ。
だから男性も女性も若手の活きの良い団員が集まりにくいんだよね。
仕事が忙しくてなかなか練習にも参加できない=活動が続けられない。
どこのアマ合唱団も抱える悩みだろう。

いろいろ生意気を申し上げましたが、トータル的にはとてもよい「第九」でした。多少あっさりした「第九」だったかもしれないが、何も気張って演奏したり聴いたりする第九ばかりじゃないからね。
一つのオケを継続的に聴くという経験は神奈フィルが初めてだ。
なんか家族で楽しいことも辛いことも、いろいろ乗り越えながら暮らしてゆくことに通じるものがある(大袈裟な!?)。
でも血の繋がった家族は、理屈を越えた「絆」で結ばれている。
神奈フィルともそんな付合いが出来たらいいね!

追伸)
コンサート後のオフサイト懇親会、とても楽しく、かつ美味しくお酒が呑めました。
やっぱりこれがないとねぇ~。
Yurikamomeさん、僕はああいう「正調居酒屋!」みたいな店が好きです。
多少(いや結構)呑みすぎましたが、ぜひまた「良質な音楽+おいしいお酒」をご一緒いたしましょう!
コメント (4)
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