![]() | 深夜食堂 9 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) |
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小学館 |
♪「深夜食堂」安部夜郎著 小学館ビックコミックス
しばらく(5~6年?)購読を休んでいた「ビッグコミック・オリジナル」を少し前から復活した訳だが、その中で連載されている10ページほどの短編漫画。これがまた良いんだなぁ~。
下町の一角で夜中の12時から朝7時までしかやっていない食堂。カウンターだけの小さな店で、愛想のない訳あり風のオヤジが客のリクエストに応えて、いろいろ美味しいものを出してくれる。
そこに集まる客は常連もいれば、飛び込みもあり、落語家あり、ホステスあり、AV男優あり、近所のおっさんありで多岐に渡る。でもその10人も入ればいっぱいになるような食堂では、毎夜々々酸いも甘いも、辛くも苦くもある人生模様が吐露され、みんなで感心もし、心配し、感激し、励まし合い…。マスターの作るどこの店にもない、心の籠ったメニューにみんなでほっこり。
毎回登場する美味しそうなメニュー(これがホントにシンプルで気取ったところがない)に、若かりし頃の恋愛や家族への愛、親や友人の有難み、近親者を失くす辛さ、人とつながっている温かさなどが相俟って、読んでいてとても気持ちが豊かになる。
まさに大人の味、40も半ば過ぎの方々に読んで欲しい1冊であります。
PS)
前回号のメニューは「長いもソテー」
「オリーブ油にひとつまみの塩を入れ、フライパンで輪切りにした長芋の両面を焼き、最後に醤油をさっとかける…」
うまそうだねぇ~!