◯仙台フィルハーモニー管弦楽団「仙台市制施行131周年記念コンサート」
♪久しぶりに仙台フィルの演奏を聴いた。プログラムはシベリウスのヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番。どちらもあまり聴いたことがない曲だったが、なかなか重厚で聴き応えのある演奏だった。
〇ヴァイオリン協奏曲
多分初めて聴く曲なので、最初は耳に馴染んで来なかったが、聴くうちにだんだん引き込まれていった。
ソロの荒井さん、なんとまだ芸大の現役学生さん!すごいね。繊細さと大胆さ、男性ソリストのような野太さも併せ持つ。あんなに華奢で可愛いい美人さんの風貌からは想像できない演奏だった。これからの活躍が楽しみ。
〇交響曲第2番
これもちゃんと聴いたのは今回が初めてか。やはり耳に馴染んでいないので、正直言って1〜2楽章はちょっと退屈だった。でも3楽章、続けてそのまま突入する4楽章はとても良かった。
見ている(聴いてる)と、弦楽器、特にチェロやコントラバスはポジションが上下に相当飛んで、結構難度高そうだったが・・・オケの皆さんは、他の楽器も含めてやっぱりプロフェッショナルだなぁ、と妙に感心した。
♪アンコールのシベリウスの弦楽合奏曲「アンダンテ・フェスティヴォ」(ですよね?)は秀逸だった。なんとも豊饒で優しい響き、ちょっとウルっと来そうになった。
ど素人が大変僭越かつ失礼千万を承知で申し上げるが、仙フィルの弦パートはここ7〜8年で格段に良くなったと思う。10年前に仙台に戻って仙フィルを聴き始めた頃と比べると、間違いなく良くなった。大震災後に音楽で復興を後押しした経験も活きているんだろうか。
今回の演奏に関しては、やはりコロナ禍で弾きたくても弾けない、聴いて欲しくても聴かせられない、そんな抑圧から解放された喜びやエネルギーが溢れているのだと思う。団員さんの「嬉しい!楽しい!」のオーラが聴衆にもビシビシ届いていた。こんな演奏を、定員の半分のお客さんにしか聴かせられないのは勿体ないなぁ。
あー、やっぱり仙フィルの定期、聴きに行こう!