フェリーで読了。相変わらずの遅読。
「誰か〜Somebody」「名もなき毒」に続く、杉村三郎シリーズ3作目。杉村と園田編集長が、老人によるバスジャックに遭うが、事件はあっけなく幕切れとなる。なぜ老人はバスジャックなどやったのか。杉村や人質たちが調べていくうちに、暗澹たる社会の闇に引き込まれる。
前2作より面白かった。ストーリーに一貫性があり、宮部みゆきの社会派っぽさがより鮮明になっているような…杉村三郎は今回の事件で今田コンツェルンを退職し、本格的に私立探偵を開業するよう。
このシリーズは続けて読んでみようと思うが、一時休憩で「居眠り磐音」(確か3巻までは読んだ)か、姫川玲子シリーズの新作を読んでみようかな。(2019-06、07)#読書感想文