雨のふる前、あまがえるがクワックワッと鳴く。
また、雨上がって日の射したころにも、同様に奏でる。
ざあざあ降りしきる折には黙っている。
アマガエルは、雨というより湿度が高まるのに歓喜しているようだ。
アマガエルの天敵はシマヘビ。
どちらも、水田の周囲など湿り氣をこのむ。
比較的乾いた、人家や畑の周りにいる蛇は青大将で、
樹のぼりも上手く、ねずみや鳥の卵を飲む。
鶏はかつて、庭に放し飼いされ、狐などが来たら
樹の上に避難したり
ときに雄鶏が勇敢に立ち向かっていた。
暗くなると、小屋代わりの縁の下に入って寝る。
床下から這い上がるムカデ対策も兼ねていた。
台所のある土間は粘土と貝灰(石灰)とにがり(海塩)をたたき
固めてあるので、衛生的で、
油がはねても酸化する前に灰と反応して変化する。
油が酸化してしまうと、それを食べる微生物が湧く。
さらにそれを食べにごきぶりが集まる。
ごきぶりを食べることでキトサンを得て体を浄化するのがねずみ。
ねずみを食うのが蛇。
こういう生態系を、僕は神と呼びたい。
ごきぶりは非常に嫌われ者であるが、
とても賢くて、人間に嫌がられてるのも自覚し、
夜間に隅っこで、なるべく目立たないように生きている。
それでも、そこに腐敗しかけの食べかすなどがあれば、
掃除して環境を浄化するのが使命だから、
命がけで突入する。
ですから、人がごきぶりを優しく迎え入れると、
感激のダンスやポーズをとるという。
だとしても、やはりゴキブリは無理な人が大半でしょう。
こまめに整理、片付けをして空氣をよどませない、
小さいうちにヤモリに食べてもらう、
それでも難しければ、ホウ酸団子が効果あります。
みな、自分に合った環境で使命を全うしているに過ぎない。
トカゲ型では、
水中にイモリ、やや湿地にとかげ、
やや乾燥地にかなへび、暗がりにヤモリ。
乾湿と明暗の組み合わせ、大きく4種類に環境は分けられて、
それぞれに、持ち場とする動植物が在る。
生きものは適した環境にだけ発生するが、
人は今与えられた環境を識ることで、
住みよく工夫して変えることができる。
日本は主に湿度対策で、風通しを優先する。
そうなると、床下は神社のごとく筒抜けにすべき。
タタミのカビも抑制できるし、
そう、小屋を建てずとも鶏が飼えます。
身元の知れた新鮮な卵を得ることができる。
星空を仰いで歌うんだ♪
「にわとりかいたぁーいっ!」
僕のDNAが、RNAが、シュガーチェーン(糖鎖)が、そう希んでいる。
鶏と青大将の、目くらめく駆け引きがはじまろう。
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