ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 



本来、床には物を置くものではなかろうと。

床や地面はごみやほこりが溜まるものだし、湿氣もこもりやすく、
微生物から土へ還してよいと見なされるのではないか。

ともあれ、日本は水分がこもりやすいから、風を通せなければ
素材は劣化していく。

例えば乾燥地の中東などであれば、床に置いても湿りにくいし、
細かなごみやホコリは絨毯の中に吸い込まれてしまう。

日本では、下に置かないならば、吊り下げるか、何か台に
載っけるかになる。

軽いものはぶら下げてもよい。ある程度どっしりしたもんは
台に置くべし。

台は、水や湿度から身やものを護る結界なのだ。

太古より、ヒトは台地や丘の上に居を構えてきた。
水際は浸水のおそれがある。

畑の畝(うね)も、水捌け対応。

さやうな台や丘は生き物にとっても重要で、
捨てられたウサギ(ノウサギではない飼いうさぎ)が
野生で生きるのが難しいのは、
穴を掘れる環境に乏しいため。

石だらけの川原は、餌の草はあっても掘りにくい。

飼いウサギ(アナウサギ)はそもそも日本にはいない外来種でもあるが、
走ると時速30km台で、キジ程度だ。

人ではなかなか追いつかないが、他の動物には狙われるから、
ピーターラビットと同種のアナウサギは、地下道を張り巡らせて
逃げ隠れする。

地下道は、歴史の中でも様々なターニングポイントを握っている。

ベトナム戦争時、ホーチミン(ホーおじさん)は
旧日本軍が掘った地下通路も利用したといわれる。

ノウサギは時速80kmほどで走れるから
地上での機動性で生き抜ける。
とはいえ、東京周辺で姿を見ることは少ない。
タヌキやハクビシンには会うが、キツネやニホンノウサギには
日野でも遭遇していない。

生きていける居場所となる、多様な環境を残したり、
積極的に人が設えることで、豊かな生態系が生まれる。

町の水路や川、公園の池に
ヨシを群生させるだけで、棲める生物は10倍にもふえるだろう。

流れに緩急が生まれるし、誤って転落したときに、
つかまったり引っかかったりして助かりやすくもなる。

川の浄化は、水質という形のないものも大切な基準だけれども、
護岸の在り方のような、ハード、かたちの部分も、
浄化を担う微生物からはじまる生態系や
人心に与える情緒の面で、すこぶる重要な要素に違いない。

水そのものをいじって綺麗にしようとするだけでなく、
自然と水が清浄になる、メンテナンスやコストフリーの
形や仕組みをはじめに設定して、あとは風まかせにすれば、
宇宙の意のままに、いのちが奏でられていくだろう。

街にももっと、台やベンチを満たし、
疲れた人が腰を下ろし、荷物を置けて、
下の日蔭でも生きものが休み、隙間に植物(生えてくる)を
植えていく。そういうのが、僕が佳きと思へるクールジャパンです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




3/30(金)、31(土)、4/1(日)は、西荻窪で開催される麻糸博覧会というイベントで、ふろしきミニワークショップをいたします!

僕がいつも背負っているふろしきは、本体が大アサ、
カバーがリトアニアリネンで、やっぱり麻は
身体になじむです☆

初日の金曜日は16:30から、トークセッションにも出演します。
日本の氣候にあった、乾きやすくて丈夫な麻素材に
深く親しむ大変おすすめの機会なので、
近くにいらしたら、いらしてください◎ 横山功

イベントのページ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )