スタジオ七回目の7月24日日曜日。
まだ私は出会っていない雌二個体、どちらか会えると期待して出かけた。その二個体は前日土曜日も時間差で現れたと連絡があった。日曜日以外は何度も顔を出しているが、続けて今日日曜日現れる保証はないし、出たとこ勝負と待つか。
10時半ごろ期待していた雌1がスタジオの右の木の茂み、そして左の木の茂みに移り下りてきた。
二分もしないうちにスタジオの正面の林の向こうの道に、軽トラがエンジンを吹かして坂道を駆け上がってきた。雌はこの音に警戒し飛び去り、その後待てど現れなかった。
昨年の写真集の♀ーE 個体に似ているが、胸の濃さなどで別固体と思われ、記録のためアルファベットで♀ーI とした。
6月30日現れた♀ーI はスタジオ内で日光浴をしたと一枚の画像とともに報告があった。
タカが地上で日光浴? うそーーーと半信半疑であった。
折り返しこれでもかこれでもかと画像が送られてきた。両翼をいっぱいに開げたり、冠羽を立てたり、口を開けたり、尾羽を垂直にしたりと体制を変えながら 10分も日光浴をしていたと。
私の中ではハチクマが地面で日光浴をする行動は考えられなかったが事実である。では他のタカ類はどうだろう。ハヤブサを一年中7年間も観察している F氏に電話で問うてみた。
岩盤の上、地上で翼をいっぱいに開げ口を開け日光浴をする。それも3~7.8月ごろまでと返事が返ってきた。高い木や枝の上より地上地面のほうが危険が少ないということなのであろうか。私もこのスタジオで主役たちの日光浴を是非是非、見てみたい。
軽トラのエンジン音が聞こえてきた一瞬、音の方向に顔を向け瞬膜を閉じた
光の角度が良かったのか瞬膜に縦のラインが数本見えた。