耶 ヤ 阝部
上段が邪、下段が耶
解字 もと邪ジャ・シャ・ヤから変化した字。篆文を簡略化した隷書レイショ(漢代の役人などが主に使用した書体)で、左辺の牙が変化し、楷書(魏晋南北朝に盛んに用いられ初唐に完成した書体)で、牙⇒耳に変った耶ができた。邪の異体字であるが、ヤの発音で、音訳の字に用いられ、また、疑問などの終助詞に用いる[字統]。
意味 (1)や。か。疑問。反語。感嘆の助字。(2)外国語の音訳。「耶蘇会ヤソカイ」(キリスト教の教団)「摩耶マヤ」(釈迦の母)「耶律ヤリツ」(契丹キッタン族の姓の一つ)(3)地名。「耶馬溪ヤバケイ」(大分県・山国川上流の景勝地)「摩耶山マヤサン」(神戸市にある六甲山地の一峰)
イメージ
「ヤの音」(耶・椰・爺)
「同音代替」(揶)
音の変化 ヤ:耶・椰・爺・揶
ヤの音
椰 ヤ・やし 木部
解字 「木(き)+耶(ヤ)」の形声。熱帯地方原産のヤシという木を表すのに用いる。
意味 やし(椰)。椰子ヤシとも書く。ヤシ科の植物の総称。実は油脂・酒などの原料として利用される。ココヤシ・アブラヤシ・ナツメヤシなどで、普通、ココヤシを指す。「椰子の実」
爺 ヤ・じじ・じい 父部
解字 「父(ちち)+耶(ヤ)」の形声。父をヤと呼ぶこと。父親を呼ぶ俗称として用いられた。のち、老人の尊称としても使われる。
意味 (1)ちち。父の俗称。「阿爺アヤ」(お父さん。阿は親しみの気持ちを表す接頭語)(2)じじ(爺)。じい(爺)。老人の尊称。祖父。「お爺(じい)さん」「爺爺ヤヤ」(祖父)(3)[国]「親爺おやじ」(=親父・親仁)とは、①自分の父を親しんで呼ぶ語。②親方。親分。店の主人などを親しんで呼ぶ語。③年取った男性を指していう語。
同音代替
揶 ヤ・からかう 扌部
解字 「扌(て)+耶(ヤ)」の形声。ヤは邪ヤ・ジャ(心がひねくれる)に通じ、ひねくれた心で相手を扱うこと。
意味 からかう(揶う)。もてあそぶ。「揶揄ヤユ」(揶も揄も、からかうこと)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
上段が邪、下段が耶
解字 もと邪ジャ・シャ・ヤから変化した字。篆文を簡略化した隷書レイショ(漢代の役人などが主に使用した書体)で、左辺の牙が変化し、楷書(魏晋南北朝に盛んに用いられ初唐に完成した書体)で、牙⇒耳に変った耶ができた。邪の異体字であるが、ヤの発音で、音訳の字に用いられ、また、疑問などの終助詞に用いる[字統]。
意味 (1)や。か。疑問。反語。感嘆の助字。(2)外国語の音訳。「耶蘇会ヤソカイ」(キリスト教の教団)「摩耶マヤ」(釈迦の母)「耶律ヤリツ」(契丹キッタン族の姓の一つ)(3)地名。「耶馬溪ヤバケイ」(大分県・山国川上流の景勝地)「摩耶山マヤサン」(神戸市にある六甲山地の一峰)
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「ヤの音」(耶・椰・爺)
「同音代替」(揶)
音の変化 ヤ:耶・椰・爺・揶
ヤの音
椰 ヤ・やし 木部
解字 「木(き)+耶(ヤ)」の形声。熱帯地方原産のヤシという木を表すのに用いる。
意味 やし(椰)。椰子ヤシとも書く。ヤシ科の植物の総称。実は油脂・酒などの原料として利用される。ココヤシ・アブラヤシ・ナツメヤシなどで、普通、ココヤシを指す。「椰子の実」
爺 ヤ・じじ・じい 父部
解字 「父(ちち)+耶(ヤ)」の形声。父をヤと呼ぶこと。父親を呼ぶ俗称として用いられた。のち、老人の尊称としても使われる。
意味 (1)ちち。父の俗称。「阿爺アヤ」(お父さん。阿は親しみの気持ちを表す接頭語)(2)じじ(爺)。じい(爺)。老人の尊称。祖父。「お爺(じい)さん」「爺爺ヤヤ」(祖父)(3)[国]「親爺おやじ」(=親父・親仁)とは、①自分の父を親しんで呼ぶ語。②親方。親分。店の主人などを親しんで呼ぶ語。③年取った男性を指していう語。
同音代替
揶 ヤ・からかう 扌部
解字 「扌(て)+耶(ヤ)」の形声。ヤは邪ヤ・ジャ(心がひねくれる)に通じ、ひねくれた心で相手を扱うこと。
意味 からかう(揶う)。もてあそぶ。「揶揄ヤユ」(揶も揄も、からかうこと)
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