頃 ケイ・ころ・しばらく 頁部 qǐng
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上が頃、下が頁
解字 篆文は「右をむいた人+頁(ひざまずく人)」の会意。頁ケツは、ひざまずいた人の頭部を強調した字[頁を参照]で、通常は頭を意味するが、ここではひざまずく人を表す。頃ケイは、右向きの向かい合った人にひざまずく形で、相手に頭をかたむけてひざまずくこと。現代字は、右向きの人⇒ヒに変化した頃になった。頭をしばらく傾けることから、転じて、しばらく、ころあいの意となった。頃を音符に含む字は、「かたむける」イメージをもつ。
意味 (1)しばらく(頃く)。「頃刻ケイコク」(しばらくの時間) (2)ころ(頃)。ころあい。このごろ。時刻・時期を漠然とさしていう。「頃日ケイジツ」(このごろ)「近頃ちかごろ」「此の頃このごろ」
イメージ
「かたむける」(頃・傾・穎)
音の変化 ケイ:頃・傾 エイ:穎
かたむける
傾 ケイ・かたむく・かたむける イ部 qīng
解字 「イ(人)+頃(かたむける)」の会意形声。頃ケイは、もともと頭をかたむける意だが、「しばらく・ころあい」の意となったので、人をつけて元の意を表わした。
意味 (1)かたむく(傾く)。かたむける(傾ける)。「傾斜ケイシャ」 (2)心を寄せる「傾聴ケイチョウ」「傾倒ケイトウ」(傾いて倒れる。ある物事に夢中になる) (3)あやうくする。「傾国ケイコク」(国を傾け滅ぼす美女)
穎[頴] エイ 禾部 yǐng
解字 「禾(いね)+頃(かたむける)」の会意形声。稲などが穂をかたむけること。実って穂がたれるさまをいい、①穂先、②穂先がするどい、③実って垂れる意から人に例えて、すぐれる・かしこい意となる。なお頴エイは、禾⇒示になった俗字。
意味 (1)ほさき。ほ(穂)。 (2)するどい。ふでさき。「穎毛エイモウ」(筆の穂先) (3)すぐれる。ぬきんでる。才能がある人。「穎才エイサイ」(すぐれた才能の人)「穎哲エイテツ」(すぐれてかしこいこと。また、その人)「穎脱エイダツ」(才能が群を抜いてすぐれる)「穎慧エイスイ」(すぐれてさとい)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
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上が頃、下が頁
解字 篆文は「右をむいた人+頁(ひざまずく人)」の会意。頁ケツは、ひざまずいた人の頭部を強調した字[頁を参照]で、通常は頭を意味するが、ここではひざまずく人を表す。頃ケイは、右向きの向かい合った人にひざまずく形で、相手に頭をかたむけてひざまずくこと。現代字は、右向きの人⇒ヒに変化した頃になった。頭をしばらく傾けることから、転じて、しばらく、ころあいの意となった。頃を音符に含む字は、「かたむける」イメージをもつ。
意味 (1)しばらく(頃く)。「頃刻ケイコク」(しばらくの時間) (2)ころ(頃)。ころあい。このごろ。時刻・時期を漠然とさしていう。「頃日ケイジツ」(このごろ)「近頃ちかごろ」「此の頃このごろ」
イメージ
「かたむける」(頃・傾・穎)
音の変化 ケイ:頃・傾 エイ:穎
かたむける
傾 ケイ・かたむく・かたむける イ部 qīng
解字 「イ(人)+頃(かたむける)」の会意形声。頃ケイは、もともと頭をかたむける意だが、「しばらく・ころあい」の意となったので、人をつけて元の意を表わした。
意味 (1)かたむく(傾く)。かたむける(傾ける)。「傾斜ケイシャ」 (2)心を寄せる「傾聴ケイチョウ」「傾倒ケイトウ」(傾いて倒れる。ある物事に夢中になる) (3)あやうくする。「傾国ケイコク」(国を傾け滅ぼす美女)
穎[頴] エイ 禾部 yǐng
解字 「禾(いね)+頃(かたむける)」の会意形声。稲などが穂をかたむけること。実って穂がたれるさまをいい、①穂先、②穂先がするどい、③実って垂れる意から人に例えて、すぐれる・かしこい意となる。なお頴エイは、禾⇒示になった俗字。
意味 (1)ほさき。ほ(穂)。 (2)するどい。ふでさき。「穎毛エイモウ」(筆の穂先) (3)すぐれる。ぬきんでる。才能がある人。「穎才エイサイ」(すぐれた才能の人)「穎哲エイテツ」(すぐれてかしこいこと。また、その人)「穎脱エイダツ」(才能が群を抜いてすぐれる)「穎慧エイスイ」(すぐれてさとい)
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