先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

シンポジウム:アイヌ子弟に教育の場、経済的支援を--札幌大で /北海道

2009-07-15 | 日記
(毎日新聞 2009年5月14日 地方版)
 アイヌ子弟に教育の場を提供する「ウレシパ・プロジェクト」の来春からの導入を検討している札幌大(札幌市豊平区)で13日、プロジェクトを考える学内シンポジウムがあった。宮腰昭男学長は「学内議論を踏まえ、できるだけ早く一定の結論を出したい」と話しており、今後も経済的な支援策を含めて検討を続け、具体策をまとめていく考えだ。
 ウレシパとはアイヌ語の「育て合い」の意味。アイヌ子弟に民族教育の場を提供し、アイヌ以外の学生や教職員も共に学び合うのが狙い。(1)アイヌ子弟の希望者から奨学生を募集し経済的支援を行い、学内での学習・実践活動に協力する(2)奨学生が卒業後、優先的に採用する企業の募集する(3)アイヌとそれ以外の学生との交流を通じた多文化共生社会を実現する--の三つを柱にしている。
 シンポジウムでは、北海道大の常本照樹・法学部長が基調講演。アイヌの大学進学率が低い現状や、外国では先住民族の大学教育に力を入れている事例を紹介しながら、「プロジェクトは総合的な施策で評価できる」と指摘した。参加者からは「経済不況が深刻化する中で、アイヌだけを支援するのは逆差別になる」との声も出た。【千々部一好】
http://mainichi.jp/universalon/clipping/archive/news/2009/05/14/20090514ddlk01040301000c.html

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道アイヌ協会 来年度予算への反映要請へ

2009-07-15 | 日記
(朝日新聞2009年07月14日)
■文化啓発活動費など
 北海道アイヌ協会は、15日に都内で開かれる「アイヌ民族の権利確立を考える議員の会」(超党派46人の国会議員で構成)の総会で、アイヌ文化・アイヌ語の啓発活動を後押しするための事業費を、国の10年度予算にも十分反映させるよう求める方針を決めた。また、解散・総選挙をにらみ、アイヌ政策が次期政権にも継続されるよう河村官房長官あてに要請するという。
 今後のアイヌ政策を巡っては政府の有識者懇談会が議論しており、29日に政府への報告書をとりまとめ、河村官房長官に提言する。
 これに先立ち、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長と高橋はるみ知事が15日の議員の会に出席し、有識者懇への要望を伝えることにしている。アイヌ協会の要望事項は、加藤理事長があいさつで触れる。高橋知事も、アイヌ民族が先住民族だという基本理念の下、アイヌ民族に対する生活・教育支援の根拠となる立法措置の必要性を求める。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000907140003

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『エミシ・エゾからアイヌへ』

2009-07-15 | 日記
(2009年7月13日 読売新聞)

児島恭子
出版社:吉川弘文館
発行:2009年6月
ISBN:9784642056731
価格:¥1785 (本体¥1700+税)

 発声の点から、アイヌ語を日本語で表記する際、不可能なケースがある。アイヌの実態が実はわかっていないことを象徴的に示す一例だ。本書は、アイヌ観の変遷を追い、現代の〈自然と共生する〉アイヌ観も含め、イメージ先行に過ぎないと、画一性に陥らないアイヌ観を提唱する。(吉川弘文館、1700円)
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20090713bk0a.htm

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