(苫小牧民報2009年 7/20)
アイヌ民族の伝統漁法「山立て漁」を学ぶ海のイオル(アイヌの伝統的生活空間)体験交流事業が19日、白老町高砂町の白老生活館で行われた。地元の小中学生や親子65人が参加し、先人の知恵に理解を深めた。
白老イオル体験交流事業推進協議会主催。アイヌ文化の普及を目的に、3年前からさまざまな自然体験を企画している。
当初、船上での学習を予定していたが、悪天候のため中止。会場を同館に移し、山立て漁に詳しい近藤隆男さん(77)、鈴木克司さん(65)、長谷川繁美さん(70)が講義を行った。
山立て漁は海から見える山や地形を目印に漁場を決める方法。3人によれば、魚が多く取れた漁場を記憶するため用いられていたといい、船上から山や建物など目印を2点以上定め、2点を通る直線が他の同様の直線と交わることで位置を把握する。
3人は樽前山やオロフレ山など白老沖から見える山々を描いた地図を使い、山立てを解説。ほかに「樽前山の噴煙がまっすぐ上った日の翌日は海が荒れる」「海岸に打ち上がったクジラやホッキ貝も貴重な食料だった」など、自然と共生するアイヌの世界観に裏打ちされた風習や生活を紹介し、参加者は興味深そうに耳を傾けていた。
講義の後は、ホッキ貝や毛ガニの殻むき体験が行われたほか、鉄砲汁やカニのてんぷらなどが振る舞われた。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09072002.html
アイヌ民族の伝統漁法「山立て漁」を学ぶ海のイオル(アイヌの伝統的生活空間)体験交流事業が19日、白老町高砂町の白老生活館で行われた。地元の小中学生や親子65人が参加し、先人の知恵に理解を深めた。
白老イオル体験交流事業推進協議会主催。アイヌ文化の普及を目的に、3年前からさまざまな自然体験を企画している。
当初、船上での学習を予定していたが、悪天候のため中止。会場を同館に移し、山立て漁に詳しい近藤隆男さん(77)、鈴木克司さん(65)、長谷川繁美さん(70)が講義を行った。
山立て漁は海から見える山や地形を目印に漁場を決める方法。3人によれば、魚が多く取れた漁場を記憶するため用いられていたといい、船上から山や建物など目印を2点以上定め、2点を通る直線が他の同様の直線と交わることで位置を把握する。
3人は樽前山やオロフレ山など白老沖から見える山々を描いた地図を使い、山立てを解説。ほかに「樽前山の噴煙がまっすぐ上った日の翌日は海が荒れる」「海岸に打ち上がったクジラやホッキ貝も貴重な食料だった」など、自然と共生するアイヌの世界観に裏打ちされた風習や生活を紹介し、参加者は興味深そうに耳を傾けていた。
講義の後は、ホッキ貝や毛ガニの殻むき体験が行われたほか、鉄砲汁やカニのてんぷらなどが振る舞われた。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09072002.html