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アイヌの積極的入学・採用支援へ 有識者懇談会報告書

2009-07-08 | 日記
【共同通信 2009/07/08 12:31】
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)は8日までに、アイヌ民族の積極的な入学や採用に取り組む大学や企業に国が支援を行う必要があると、報告書に盛り込む方針を固めた。
 国民のアイヌへの関心を呼び起こすとともに、教育格差などの是正に取り組む民間の活動を支援するのが狙い。報告書は月内に官房長官に提出される予定で、国による全国的な生活支援策の必要性が明記されることも決まっている。
 関係者によると、報告書では具体的な支援策に言及しない方向だが、私学助成金の拡大などが想定されるという。委員の一人は「国がやれることには限界がある。(大学や企業など)国民全体で補い、アイヌ民族の地位を向上させていければよい」としている。
 北海道大アイヌ・先住民研究センターの調査によると、30歳未満のアイヌ民族の大学進学率は20・2%で、全国平均の半分以下。北海道内では、札幌大文学部が2010年度から、アイヌ民族を対象にした奨学生制度をスタートさせるなど、格差解消を目指した取り組みも始まっている。
http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070801000318.html

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アイヌ民族の入学や採用 大学・企業を支援 有識者懇報告書

2009-07-08 | 日記
(北海道新聞07/08 06:46)
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長・佐藤幸治京大名誉教授)は7日、7月下旬にまとめる報告書に、アイヌ民族を入学、採用する大学や企業に対する支援の必要性を盛り込む方針を固めた。アイヌ民族への直接的な援助にとどまらず、受け入れ側へのサポートも盛り込むことでアイヌ民族への関心を国民全体に広げることを狙う。
 札幌大は来年度から全国で初めて、アイヌ民族を対象に入学金や学費の相当分を助成する奨学制度を導入する。アイヌ民族の卒業生を積極的に雇用しようとする道内企業も出ており、今回の追加策はこうした取り組みを推進する目的もある。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/175978.html

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記者の大地:北海道発行50年 第2部/2 /北海道

2009-07-08 | 日記
毎日新聞 2009年7月7日 地方版
 ◆道都大学特任教授・飯部紀昭さん
 ◇アイヌ民族との出会い 奥深い文化、消したら大変
 「研究者も記者も、『触らないように』と考えている状況だった」。先住民族論などを大学で教える飯部紀昭さん(67)=札幌市在住=は、かつてのアイヌ民族を取り巻く状況を、そう振り返った。
 アイヌ民族は、長らく差別や偏見に苦しめられてきた。多数派視点の一方的な報道や、自らの業績のためだけに研究する学者たち……。裏切られ続けた経験から、当時のアイヌのリーダーたちは彼らに強い警戒心を抱くようになっていた。
 そんな状況下で、飯部さんは道出身者で、道内で仕事をしていながら、「(アイヌ民族に関する報道を)全然していなかった」という。しかし、その姿勢は、記者クラブや官庁によらない報道を目指していた東京本社特報部での経験で、変化し始めていた。権力を持つ側から流される情報の多い報道に疑問を持つようになった。
 東京での4年間の生活を終えて北海道に戻った1978年には、「北海道に生まれて記者をやっている以上、(取材対象は)アイヌしかない」と思うようになっていた。集会などに顔を出す中で、生活が苦しくても誇り高く生きるアイヌの人たちに出会い、その思いは強固なものになっていった。
 音楽家で、アイヌ詞曲舞踊団・モシリのアト。イ(豊岡征則)さんは強い反骨精神を持つ人だった。「取材者と取材される側が平等の立場で、読者を含めた三者がそれぞれ満足を分け合えるような記事でなければ意味がない」と言われた。「ああ、自分がやってきたことは何だったのかな」と思うようになり、その後はアイヌ一筋。記者として、その後は研究者として、アイヌ民族の権利回復や差別の問題に取り組んできた。
 ここ2年ほどは「権利や差別」というテーマから、「文化の素晴らしさ」に意識が移ってきたという。「『奥深いこの文化を消したら大変だ』と、思うようになった」からだ。
 アイヌ民族に関する新しい政策は、大詰めを迎えている。政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」(座長=佐藤幸治・京都大名誉教授)は、施策を盛り込んだ報告書を7月29日にまとめ、官房長官に提出する予定だ。
 飯部さんは「歴史を振り返って先住民族として認め、先住民族としての権利を盛り込んでいってほしい」と願う。アイヌ民族との出会いで変わったことは? 「人を肩書で見ない、ってことかな。それだけは自信を持って言える。人は人です」と言い切った。【中川紗矢子】=つづく
 ◆後記
 ◇印象的だった飯部さんの言葉
 「人間は誰でも、誰かを差別しないと精神的に安定しない悲しい動物なんじゃないか」。飯部さんが漏らした言葉が印象的だった。差別問題は、人類最大のテーマと言えるほど根深い。だが、今年は米国で、初の黒人大統領のオバマさんが誕生した。アフリカ系という理由から合法的に差別されていた時代がわずか45年前だったことを思うと、大きな希望を感じる。飯部さんはこうも言った。「違いを認めない社会は、いじめ社会と同じ。違っているのが当たり前なんだ」
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 ■ことば
 ◇アイヌ民族
 政府が北海道開発に乗り出す以前から、道を中心に独自の文化や、言語を持って生活してきた。自然との共生が特徴の一つで、主に狩猟や山菜の採取に従事していたが、明治政府の同化政策で人口が急減。言語や生活習慣も変化を強いられた。道内に2万3782人(06年の道調査)が住むとされるが、正確な数は不明。
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 ■人物略歴
 ◇飯部紀昭(いいべ・のりあき)
 富良野市出身。64年入社。96年から道都大学で教べんをとり、現在特任教授。新聞紙上でのアイヌ民族に関する報道は、95年に「アイヌ群像・民族の誇りに生きる」として出版された。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20090707ddlk01040263000c.html

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アイヌ民族副読本、活用低調 小中学生に歴史、文化紹介

2009-07-08 | 日記
(北海道新聞07/04 12:21)
 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)が全道の小中学校に配布している、アイヌ民族の歴史や文化を紹介する「副読本」の利用が広がらない。政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」が近くまとめる報告書には、アイヌ民族の差別解消などのために「義務教育での積極的な取り組み」が盛り込まれる方向だが、道内の教育現場からは「受験に関係ない」「教える自信がない」などと声が聞こえる。
<7月4日の北海道新聞朝刊に掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/175389.html

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