(苫小牧民報 2010年 2/2)
昨年10月に閉館した白老町若草町の民芸会館「ミンタラ」の解体が始まった。30年余にわたって多くの観光客を迎え、地元のアイヌ民族の働き場所でもあった。名残惜しそうに見詰める人の姿が後を絶えない。
ミンタラは、アイヌ語で「庭」。1975年に開館し、それまで屋外で軒を連ねていた土産店が入居した。木彫りや刺しゅうなどアイヌ文化ゆかりの品々を取り扱ってきた。だが、隣接するアイヌ民族博物館の入館者減とともに、売り上げが落ち、撤退する店も増えていた。
ミンタラを管理する商業者組合が昨夏、町に建物の無償譲渡を願い出、その後解体が決まった。1月中に内部のアスベスト除去工事を終え、1日から取り壊しが始まった。
かつてミンタラで店を経営していた女性は「胸が詰まる思い」と涙をにじませた。車を止め、解体作業を写真に収める人の姿も。
解体工事は3月初旬までの予定。町は跡地を、イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生事業に活用するよう国に要望している。ミンタラに入居していた店舗の大半は、同じポロト地区での営業継続を希望しているが、再開のめどは立っていない。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10020201.html
昨年10月に閉館した白老町若草町の民芸会館「ミンタラ」の解体が始まった。30年余にわたって多くの観光客を迎え、地元のアイヌ民族の働き場所でもあった。名残惜しそうに見詰める人の姿が後を絶えない。
ミンタラは、アイヌ語で「庭」。1975年に開館し、それまで屋外で軒を連ねていた土産店が入居した。木彫りや刺しゅうなどアイヌ文化ゆかりの品々を取り扱ってきた。だが、隣接するアイヌ民族博物館の入館者減とともに、売り上げが落ち、撤退する店も増えていた。
ミンタラを管理する商業者組合が昨夏、町に建物の無償譲渡を願い出、その後解体が決まった。1月中に内部のアスベスト除去工事を終え、1日から取り壊しが始まった。
かつてミンタラで店を経営していた女性は「胸が詰まる思い」と涙をにじませた。車を止め、解体作業を写真に収める人の姿も。
解体工事は3月初旬までの予定。町は跡地を、イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生事業に活用するよう国に要望している。ミンタラに入居していた店舗の大半は、同じポロト地区での営業継続を希望しているが、再開のめどは立っていない。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10020201.html