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マタギ魂“受け継ぐ”鈴木芙由子、“獲物”メダルは一発必中

2010-02-14 | 日記
(スポーツ報知2010年2月14日06時02分 )
 バンクーバー五輪は、きょう14日(現地時間13日)決勝のスキー女子モーグルで、上村愛子(30)に金メダルの期待がかかる。
 その上村愛子と同じく大会2日目に登場する女子バイアスロン代表の鈴木芙由子(21、自衛隊)は、東北地方の狩猟者集団「マタギ」を祖父に持つことで注目を集めている。3年半前に亡くなった祖父・市蔵さん(享年85歳)は、「マタギ」を約40年続けた名手。マイナス10度にもなる極寒の冬山で巨大クマなどを追い続けてきたマタギ魂で、初の五輪に挑む。
 日本の伝統的狩猟文化を継承する「マタギ」の語源は、アイヌ語で「狩猟」を意味する「マタンギ」がなまった、鬼よりこわい「又鬼」、など諸説ある。鈴木の生まれた北秋田市はマタギ発祥の地として有名。山間を走る秋田内陸線阿仁地区には「阿仁マタギ駅」という無人駅があるほどだ。
 マタギ歴40年以上を誇る阿仁地区猟友会・松橋光雄会長(70)によると、戦後もマタギ集団は夏には農作物を栽培し、冬は山中で狩猟。クマの毛皮などを高値で売ったり、物々交換した。しかし現在は、農作物の被害などから農家を保護し、動物の生息数の増減を調査しながら活動。狩猟時期は11~2月の間に限られる。秋田県内の猟友会員は2000人以上いるが、マタギだけで生活する人は1人もいない。
 従来、極寒の冬山へはクマの毛皮で作った羽織物をまとい、猟銃、やりなどを持って5~10人で入山した。体重150キロ超のツキノワグマを仕留めた経験がある松橋さんは「クマは最大の獲物。冬眠前のクマ肉が脂がのってて、鍋で食うのが一番うめえ」と絶賛する。
 中学時代はスキー距離で全国3位、高校時代はインターハイ出場した鈴木。市蔵さんは06年6月、他界したが、07年4月に自衛隊入りし、射撃を始めた。4か月後には大会で勝利、国際大会でも優勝するなど抜群の射撃センスを発揮。あれよという間に五輪初出場を決めた。
 鈴木は「じっちゃ(祖父)の血のおかげかな」。松橋さんは「冷静に獲物を射抜くマタギの精神で、金メダルを射止めてほしい」とエールを送った。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100214-OHT1T00056.htm

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余録:バンケ

2010-02-14 | 日記
(毎日新聞 2010年2月14日 0時05分)
 14日は旧正月の元日。その10日前が立春だった。いわゆる年内立春だ。そのせいか、風は冷たいけれど空が明るく感じる。19日は正月最初の「子(ね)の日」。昔は若草摘みをした。百人一首にも「君がため、春の野に出(い)でて若菜摘む」とある▲若草色のフキノトウが八百屋の店先に出ていた。指先ほどの芽が並んでいる。産地は山形県庄内。ハウスものだろう。この冬、東北地方の日本海側は記録的な大雪だった。野原も畑もまだきっと雪をかぶっている▲帰ってフキみそを作ろうとネットで調べたら、山形ではフキノトウをバンケというそうだ。青森ではバッカイ、秋田でバッケァ、岩手でバッケ。語源は諸説紛々だ。ハツ(初)に、芽や穂を意味する古い言葉、カイ(穎)がついて「ハツカイ」という説は「秋田のことば」(秋田県教育委員会編)▲知里真志保著「分類アイヌ語辞典」は、アイヌ語の樺太方言でフキノトウを「パハカイ」(子負い)と呼ぶという。トウ(花茎)の上に並んだ多くのつぼみを子どもに見立てた言葉だ。ほかには、トウが立って白い花が開ききると白髪頭に見えるので「ババゲ」(婆毛)という説も▲知里辞典によると、アイヌ民族はフキノトウを焼いて皮をむいたり、魚のあぶらをつけて食べた。雄株と雌株の味を食べ分けるほど身近な食草だった。フキの葉は、何枚か重ねて鍋を作る材料に使われた。狩りに出かける男の必須の心得だった▲地面に穴を掘ってフキの葉を敷き、焼いた小石を投げ入れて煮物を作ることもあった。語源はさておき手作りのバンケみそができた。白いご飯にのせてよし、日本酒のさかなによし。口に北国の春の香りが広がる。
http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20100214k0000m070082000c.html

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カナダの歴史ふまえ「融和」もテーマ

2010-02-14 | 日記
(2010年2月13日23時15分 読売新聞)
 式典では、カナダの文化の多様性をアピールする演出がなされ、先住民の人々らが赤や紫、黄色など色とりどりの衣装に身を包み、4本の巨大なトーテムポールの下で、跳びはねるように踊った。
 カナダには600以上の先住民部族がおり、開拓移民により土地を追われ、その後も差別を受け続けるなど悲しい歴史がある。このため今回の五輪では、「融和」をテーマの一つに掲げている。
 このほか、カナダの雄大な自然をアピールする演出も。オーケストラが重厚な音楽をスタジアム内に響かせる中、光り輝くオーロラが出現すると、スタンドの観客は息をのんで見守った。さらに雪が舞い落ち、たちまちフロアが白く染まり、雪と氷の国のイメージが神秘的に表現された。

http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2010/news/highlight/news/20100213-OYT1T01175.htm

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