先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

世界の「未接触な人々」:画像ギャラリー

2011-02-17 | 先住民族関連
wiredvision 2011年2月16日
Brandon Keim

先日、アマゾン流域にいる「未接触部族」の画像や動画が発表されて話題を呼んだ(日本語版記事)が、こうした未接触部族は、世界全体には100部族ほど存在するとされている。

ほとんどがアマゾン流域にいるこうした人々は、石器時代の生活をそのまま送っているとされるが、こうした表現は不正確だろう。石器時代の生活の実態はわからないし、未接触部族たちの文化が独自の発達を遂げている可能性もあるからだ。

しかしいずれにしろ、こうした人々は、病気や開発の脅威にさらされている。以下、インドや南アメリカで生活する未接触部族を撮影した画像とともに、彼らが――そしてわれわれが――直面している問題についても紹介していこう。
ベンガル湾の東にあるインドのアンダマン=ニコバル諸島では、いくつかの未接触部族が生活している。アフリカからの初期の移民の直系の子孫だと考えられている。

センチネル族は、北センチネル島で50〜200人が暮らしている。2004年のスマトラ沖地震による津波の後、インド政府は彼らの様子を見るためヘリコプターを派遣した。画像では、1人が浜辺に走り出てヘリコプターに矢を放っている。彼らの津波被害は不明だが、彼らが支援を望んでいないことは確かのようだ。

[アンダマン・ニコバル諸島には合わせて5部族の先住民がおり、計800人ほどが、石器時代と同様の狩猟採集生活を行なっているとされる。また、18世紀から、英国が流刑地として利用し、その子孫も住んでいる。アンダマン(Andaman)という名前は、マレー語でヒンドゥー教のハヌマーン神を意味するHandumanに由来する。また、ニコバル(Nicobar) は、マレー語で裸の人々の土地という意味]

http://wiredvision.jp/news/201102/2011021621.html

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ツル舞う冬を満喫・釧路 1/6

2011-02-17 | アイヌ民族関連
(jiji.com 2011.2.16)

必ず会える恋するツル
オジロワシと餌を奪い合うタンチョウヅル【時事ドットコム】
 本州とはスケールが違う北海道の大地には、厳しい冬の寒さの中でなければ味わえない魅力も多い。北海道東部、釧路湿原にすむ野生のタンチョウヅルに必ず会えるのも、餌付けされる冬だけだ。特別天然記念物のツルの魅力を中心に、ウインタースポーツとアイヌ文化を体験できる阿寒湖、炭鉱など産業施設の見学や新鮮な魚が売り物の釧路市とその周辺を紹介したい。(時事通信社デジタルメディア事業本部・加藤雅之)

 冬はタンチョウヅルにとって恋の季節。2月頃から優美な求愛ダンスと、独特な鳴き声を披露してくれる。ツルは一度、雄と雌がペアになると生涯添い遂げるといい、ダンスはお互いの愛を確かめるための儀式のようだ。女性客からは「ツルって偉いわね」という声も聞こえてきた。

 野生のタンチョウヅルを簡単に見たいなら鶴居村の「鶴見台」に行ってみよう。釧路市街から車で30分、国道53号沿いにあり分かりやすい。百羽前後の白鳥が餌をついばんでいる。もうすこし北に上った鶴居村役場の近くには「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」がある。こちらは、静かにじっくり観察したい人にお薦めだ。

 本格的な写真を撮りたい向きには「阿寒国際ツルセンター」がいい。大人400円の入館料が必要だが、オジロワシがツルとエサの魚、ウグイを奪い合う「世界でもここだけ」の瞬間を狙い、世界各国からカメラマンがやってくる。

 季節を問わず飼育されているタンチョウが見られるのが「釧路市動物園」。市内から30分弱、路線バスもある。時には金網越しにかなり近寄って来るが、これは縄張りを守るための威嚇行動なので注意。つるはし(ツルのくちばし)で突かれることもあるそうだ。
次は>> 世界一美しいタンチョウ
http://www.jiji.com/jc/v4?id=kushiro0001&j4

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札幌大学ウレシパクラブ 小学校でアイヌ文化の伝承活動

2011-02-17 | アイヌ民族関連
札幌大学News Release  2011/02/16

 札幌大学ウレシパクラブでは、アイヌ民族の歴史や文化を深く研究するとともに、アイヌ文化振興のための活動を担うことを通じて、アイヌ民族の社会や文化に対する理解を促進しています。
 この活動の一環として、2月17日(木)にウレシパ・スチューデントとウレシパ・ティー チャー17人が大学近隣の札幌市立西岡北小学校の総合的な学習の時間『西北タイム』において、子どもたちと交流しながら「アイヌ教育授業」を行います。
 この授業は、アイヌ教育副読本でアイヌ民族の歴史や文化等を学習している同小学校の4年生を対象に行われ、ウレシパ・スチューデントが中心となって、アイヌの古式舞踊やクイズ形式でアイヌ文化について子どもたちと一緒に学習するものです。
 少しでもアイヌ文化を身近に感じてもらうため、わかりやすく楽しみながら学習できる内容となっています。
 来年度から小学校で新しく使われる社会科の教科書で、アイヌ民族の風習や伝統文化を紹介する内容が増えることから、ウレシパクラブでは今後も子どもたちにアイヌ文化についての理解を深めてもらうための活動の充実に努めていきます。

 日 時:2月17日(木)5・6校時
 場 所:札幌市立西岡北小学校(札幌市豊平区西岡3条6丁目7-20)
 内 容:①アイヌ古式舞踊『鶴の舞(二風谷)』を踊ろう     
     ②アイヌ文化○×クイズ 

※ウレシパクラブ  平成22年4月から札幌大学で開始した、毎年一定数のアイヌ子弟を受け入れ、未来の アイヌ文化の担い手として育成するとともに、大学内に多文化共生コミュニティのモデルを創り出す仕組みを整える活動である「ウレシパ・プロジェクト」を推進する組織。

ウレシパとは、アイヌ語で「育て合い」を意味する。
http://www.sapporo-u.ac.jp/news/20110216_ureshipa.html

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石牟礼道子氏と渡辺京二氏 傘寿迎えた2人の作家の共助関係

2011-02-17 | アイヌ民族関連
NWSポストセブン 2011.02.16 17:00

『黒船前夜』で大佛次郎賞を受賞した作家・渡辺京二氏と、名著『苦海浄土』作者である石牟礼道子氏。1960年代、編集者(渡辺氏)と作家(石牟礼氏)として始まった2人の交流は、ともに80歳を超えた今も続いている。両氏の「老々共助」の関係を、作家・高山文彦氏が綴った。
 * * *
 石牟礼道子さんの住居兼仕事部屋は、熊本市内の病院の建物の四階にある。入院中ではない。奇特な医師が石牟礼さんのために部屋を提供している。
 私は昨年から渡辺京二さんを同市内のお宅に訪ねはじめ、渡辺さんにつれられてここに通うようになった。渡辺さんは昨年一二月、ロシア、アイヌ、日本の遭遇史を描いた『黒船前夜』で大佛次郎賞を受賞した。八〇歳。押しも押されもせぬ現役作家である。知らないという人はあの名著の呼び声高い『逝きし世の面影』の作者といえばおわかりになるだろう。

 石牟礼さんのやはり名著『苦海浄土』はこの一月、河出書房新社から世界文学全集の一巻として出版された。日本人作家の作品はこの一作きり。編者池澤夏樹氏の慧眼の賜物である。なにしろこれで『苦海浄土』三部作を一冊にまとまったかたちで読めるようになった。持ち運びできる。

 石牟礼さんは八三歳。パーキンソン病を患う。週に三交代で介護ヘルパーの方々のお世話になっている。

 海から生え出た樹木と、星のかたちをつくり浜辺に憩う巻き貝たち、そして千尋の谷に落ちていくとき自分の足首のあたりから抜け出、谷の上へ舞いあがり森の樹木にとまったいっぴきの蝶がおりなす「元素世界」の満ち足りた光景について石牟礼さんは語る。
「蝶がじっとしていると、そこに巻き貝たちがのぼってくるんです。海から風が吹いてきて、森の梢を揺らす。そうするとですね、葉っぱたちがひらひら、ひらひらして、音楽を奏ではじめる。すばらしい心地よい音楽。それは原初の音楽なんですね。私は二カ月間ずっと、その音楽を聴いておりました」
 これは昨年、玄関のドアのところで倒れて足を折り入院していたときのことらしい。
 背後の仕切りの向こうから、まな板をたたく包丁の音が聞こえる。次いでなにかを揚げる油の軽やかなひびき。キッチンペーパーに揚げたものを箸でつまんで乗せている。
 ひととおり料理を終えた渡辺さんが私たちのテーブルにあらわれて、しばらく会話に耳を傾けていたが、「僕にはこういう話はさっぱりわからん。あなたにまかせる」と言って、玄関側にあるソファーに移り、たばこに火をつける。
「一日七本と決めたんだけどねえ」
 もう石牟礼さんに料理をつくりはじめて一〇年以上がたつのではないだろうか。いまでも毎日午後の遅い時間に訪れ、郵便物を点検し、締め切り原稿のチェックをし、必要なときは手紙の代筆をし、料理をつくる。
「この人は味にうるさいんですよ。気にいらないものがあると、箸でつまんで皿の片隅にどけるんだ。水俣の新鮮でおいしいものを食べて育ったからでしょうね。僕なんて出されたものはなんでもがつがつ食べるんですがね」
 石牟礼さんの唇が三日月のかたちにひろがり、クククといういたずらっぽいソプラノの声。童女の笑顔である。
http://www.news-postseven.com/archives/20110216_12817.html

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県読書感想文コンクール:入賞者作品紹介/19 中学校の部 最優秀賞 /岐阜

2011-02-17 | 先住民族関連
毎日新聞 2011年2月16日 地方版

 ◇「しるし」を見つめて……--大垣市立興文中1年・渡部晃大君
 この本を読み終えた直後、僕は、中学の歴史の教科書や資料集を引っ張り出してきて、まだ学校では習っていないアメリカ開拓期時代の歴史について書かれているページを探してみた。この本の背景となっている時代のことを少しでも知りたかったのだ。

 いくら探しても、歴史の教科書には、インディアンについて何も記されてはいなかった。しかし、資料集の中には、西へ西へと追いやられ砂漠へと移住させられるインディアンたちの姿を写した一枚の写真が載っていた。その写真の真上には「アメリカ合衆国の発展」という文字が太字で書かれていた。僕はせつなくてやりきれない思いに駆られながら、エイティアンたちビーバー族のことを考えた。

 彼らは、白人が来ない新天地に行き着けたのだろうか。どうか無事に生き延びていてほしい……そう願わずにはいられない。

 僕はずっと、インディアンに対して、凶暴で攻撃的な人たちだという印象を持ち続けていた。それは、今までに何気なく目にしたことのある洋画の中のインディアンたちが、槍を片手に長い髪をふり乱し、恐ろしい形相で暴れている場面ばかりだったからなのかもしれない。今思えば、それらの映像は、白人が主役で、まさに白人側からの一方的な目線で作られたものだったのだろう。

 この本と出会い、僕は自分勝手にインディアンに対して抱いていた印象を恥じた。エイティアンの祖父であり、ビーバー族の長であるサクニスじいさんは、エイティアンの両親の命を奪った残虐な白人と同じ肌の色をした少年マットとを、憎しみの目で同一視せず、命を落としそうになっていたマットのことを助けた。戦うことを好まず、命を尊び、自然を敬い、誇り高く、知恵と思いやりにあふれた彼の生き方そのものが、きっとインディアンの本質なのだろう。

 風習、文化、考え方の何もかもが違う者同士が共に生きていくのは、とても難しいことだ。白人であるマットとインディアンであるエイティアンも、交流し始めてから互いの考え方の違いに日々直面し、困惑し、対立もした。だけどこの二人は、どちらかがどちらかを屈服させようとするのではなく、理解できないことは理解できないと認め合ったうえで、時間をかけて互いの存在を受け入れ、信じ合えるまでの関係を築きあげていった。

 マットは、エイティアンから森で生きるための知恵や方法を教わり、文字を持たないインディアンたちにも、部族それぞれの「しるし」があることも知る。インディアンたちはこのしるしを確認し合いながら、各部族が互いの生活圏を犯すことなく生きてきたのだ。そんな彼らから白人は容赦なく土地を奪い、命も文化も奪っていく。秩序を守らない強い側が勝つ……なんと悲しく、腹立たしい現実なのだろう。

 マットは、森に入るたびに「ビーバー族のしるし」を探すようになり、自分たち白人の移住が、インディアンたちにどういう影響をもたらしていくのかを考え始めた。これから移住してくる白人が増えるにつれ、マットが住んでいる森もどんどん切り開かれ、インディアンたちがつけたしるしは跡形もなく消え去ってしまうことだろう。白人たちの誰もがマットのように、インディアンのしるしの存在を知り、その意味を考えてくれる人たちであったならば、歴史は変わっていたのかもしれない。

 今現在、自由と平等を掲げているアメリカ合衆国が、世界一の経済大国に発展していくまでには、「開拓」という名の下に、まぎれもなく白人によるインディアンへの差別があった。ここ日本でも、アイヌ民族を迫害していた史実がある。世界中で紛争や迫害は繰り返されている。そして、強い側が勝って繁栄していく。発展のためだと力づくで勝ち取る生き方を正当化し続けていては、いつか世界の何もかもが狂ってしまうだろう。

 僕たちは今、過去の悲惨な出来事からも目をそらさず、歴史の真実をしっかりと受け止め、これからの生き方を考えなければいけない地点に立っているんだと思う。

 僕は、最初の一歩をどこに踏み出すべきだろう。そうだ!マットが森で「ビーバー族のしるし」を見つけようと目を凝らしたように、僕も、自分が今生きている社会の中で、周りにいる人たちが持っている「しるし」を見つめてみよう。目に見える絵や文字だけが「しるし」じゃない。一人一人が持つ価値観や個性もまた、その人の存在そのものを示す「しるし」なんだ。

 人はそれぞれ異なる「しるし」を持っている。たとえ自分とは全く違う「しるし」だとしても、避けたり否定したりせず、心を柔軟にして、その違いと向き合い、ありのままを受け入れる努力をすることから始めてみよう。(「ビーバー族のしるし」あすなろ書房)

http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110216ddlk21040049000c.html

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ひと交差点:道産子の駐スウェーデン大使、渡邉芳樹さん /北海道

2011-02-17 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年2月16日 地方版
 ◇北欧の福祉財源に感銘

 道産子(岩見沢東高卒)の駐スウェーデン大使、渡邉芳樹さん(57)が昨年8月の就任以来、北海道に初めて里帰りした。札幌などで交流団体関係者と懇談し、欧州の金融危機を尻目に高い経済成長を続ける同国の最新の姿を専門的な分析を交えて報告した。
 厚生労働省のキャリア官僚で、アイヌ文化振興法成立にも深く関わった。スウェーデンには80年代に1等書記官として3年間駐在した経験を持つ。当時は磐石だった社民党政権から現在は中道右派連立政権に代わったところが大きな変化だが、自由と民主主義、人権、自立、平等、社会の透明性などを重んじる国民の価値観は「揺るぎない」と感じている。
 感銘を受けているのが、福祉を支える財源の生み出し方。「働けば税額控除」を多用することで所得税は総額で減っている。一方で、大きく伸びる消費税に福祉財源を求めるやり方を、「未来の税制と社会福祉の財源構成のあるべき姿」と高く評価した。【山田寿彦】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110216ddlk01070098000c.html

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