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サンデー・トピックス:相次ぐ駅リニューアル 地域ニーズ生かし多様に /北海道

2012-10-01 | アイヌ民族関連
毎日新聞 9月30日(日)12時11分配信
 道内の地方都市でJR駅の改装が相次いでいる。老朽化した建物の更新や耐震補強工事の一環だが、地域の名産品をそろえた物産店や子供広場、美術館なども併設し、観光だけでなく、市民が楽しめる地域のランドマークとしての機能を高めようとしている。07年に東京駅の商業施設としてオープンした「グランスタ」など、鉄道各社が進める「駅ナカ」ビジネスの一つの形で、JR北海道は今後も駅舎の更新に合わせて、地域ニーズを踏まえた改装を順次進めていく方針だ。中心市街地の空洞化が進む地方都市からは地域再活性化のきっかけづくりとして期待が高まっている。【金子栄次、横田信行、吉井理記】
 ◇後志の特産品一堂に--小樽
 JR小樽駅は1934(昭和9)年建築。道内最古の鉄筋鉄骨造りの重厚な駅舎が特徴だ。これまでは他の地方駅と同様、駅売店とファストフード店などがあっただけだったが、今年4月、耐震補強工事に合わせて内装も一新。後志地方の特産品を集めた物産店や、道内初出店となるハンバーガーチェーン「バーガーキング」など5店が新たに出店した。
 物産店「駅なかマート・タルシェ」は菓子や乳製品、水産加工品など約800種をそろえる。職人がにぎる立ち食いずしのカウンターや揚げかまぼこの実演コーナーもあり、いずしや薫製品などの週替わりの催事も好評。市民にも手軽に購入してもらおうと、商品も小分けにしており、斉藤哲治店長は「各地の地酒や海産品、加工肉などを味わえる。売り上げが増えれば、後志地方全体の活性化にもつながる」と意気込む。
 週末によく小樽に来るという札幌市の団体職員、山崎美智子さん(54)は「札幌でも手に入りにくい食品もあり、買い物の楽しみが増えた」とうれしそう。小樽市の主婦(68)も「改装前は駅前も閑散としていたけど、今は人通りの多かった昔の駅のようになった」と目を細める。
 小樽は古くからの観光都市。駅から約600メートル離れた小樽運河がメーンスポットだが、運河を見た観光客はそのまま電車で札幌に戻る人が多く、中心商店街はシャッターを閉ざす店が多い。駅そばのラーメン店経営者は「駅周辺に人の流れが戻る契機になれば」と期待している。
 ◇高齢者住宅、遊び場も--稚内
 JR稚内駅には4月、5階建ての駅ビル「キタカラ」が全面オープンした。昨年に先行オープンした映画館に加え、高齢者住宅のほか、地元住民が利用できる「市民活動室」なども備えた複合施設で、フル開業から約2カ月で約7万9000人が来場した。
 映画館のある2階には遊具などを備えたキッズルームがあり、週末は利用者が200人を超える日もあるなど、子供たちの歓声が絶えない。無線LANが利用できる「多世代交流ロビー」もあり、街の「公民館」のような機能を持たせている。
 市内に住む主婦の狩野郁子さん(37)は「キッズルームは無料だし、安全できれい。子供にせがまれ、月2~3回は利用している」と笑顔を見せる。地元商店街でペットショップを経営する稚内中央商店街振興組合理事長の尾崎篤志さん(39)は「観光客や近隣町村の人も含めて、今まであまり見かけない人が来るようになった」と実感。周辺商店街への集客効果も徐々に表れ始めてきている。
 ビル内のロビーなどでは高齢者住宅の入居者を招いた音楽コンサートを開くなど、訪れた市民も一緒になって楽しめるようなイベントを工夫して開いている。船場隆之駅長(57)は「駅に直結した高齢者住宅は、地元を離れた子供や孫が会いに来た時などに便利。入居者にとっても車の運転が大変な冬場には重宝するのではないか」と新たな取り組みによる相乗効果を見込む。
 ◇街再生へ進む再開発--旭川
 JR旭川駅は鉄道高架化に伴い、平屋の旧駅舎から2階建てに更新。昨年11月、内装に道産タモ材などを使って「木のまち」を表現した駅舎が全面開業した。
 駅周辺では国、道、旭川市、JRの4者が鉄道高架化、土地区画整備、街路建設の3事業を一体的に推進する「北彩都あさひかわ」整備計画が進行中。これまで駅前地区を分断してきた忠別川を横断する橋も2本新設され、人の流れは変わり始めている。
 駅構内には美唄出身の世界的な彫刻家の安田侃さんの作品や石川啄木の歌碑などがあり、市が市彫刻美術館の分館としてステーションギャラリーやアイヌ文化情報コーナーを開設。また、周辺には14年度末完成を目指した大規模庭園「北彩都ガーデン」の整備も進む。駅直結の大規模庭園は全国でも珍しく、「駅前などの中心市街地に観光客や市民を呼び込むきっかけにしたい」というのが市の狙いだ。
 老朽化が課題になっていた駅前の複合商業施設「旭川ターミナルビル」については今月、JR北海道と流通大手のイオングループがビルを全面的に建て替え、大型のショッピングモールとホテルを備えた11階建ての駅直結の複合ビルを14年度開業を目指し、共同開発すると発表。「駅前再生に役立つ」と期待する地元商店街関係者がいる一方、反対の声も出ている。
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20120930ddlk01040152000c.html

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秋の味覚!北海道のシシャモ

2012-10-01 | アイヌ民族関連
ようこそさっぽろ 2012/10/01
貴重な北海道ならではの魚
 アイヌ民族の神様が、柳の葉から作った魚―そんな伝説を持つシシャモ。「柳の葉の魚」を意味するアイヌ語の「スス・ハム」「シュシュ・ハモ」から由来し、漢字では文字通り「柳葉魚」と書きます。日本固有の魚で、しかも、北海道の太平洋岸にのみ生息する、世界的にも貴重な魚種です。
 産卵のため、十勝・釧路・日高・胆振地方の特定の川に上ってくるのが10~11月ごろ。遡上を始めるこのわずか約1カ月が漁期となるため、旬の生シシャモはこの時期にしか味わうことはできません。
カルシウムが豊富!子持ちも人気
 シシャモは、成人が一日に必要な摂取量が7~8匹で摂取できるほどカルシウムが豊富。子持ちのメスは、プチプチした独特の食感が人気です。一方、オスは身の旨みに定評があります。
 シシャモの年間の漁獲量は約1,300トンで、全国の居酒屋やスーパーに出回る量ではありません。実は、店頭に並ぶシシャモの多くはカナダなどで獲れたキャぺリン(カラフトシシャモ)という魚です。カラフトシシャモはウロコが小さく、体が銀色なので、よく見ると区別することができます。お買い求めの際には、注意深く見てみてください。
生のシシャモを札幌で
 産地以外ではなかなか味わうことのできない生シシャモを、札幌でも食べることができます。「鮨処 いちい」さんでは、漁が解禁になる10月から11月上旬ごろまで、「生ししゃもの握り」を提供します。「白身魚のように淡泊そうにみえて、脂がほんのりのっているのが美味しさです」と、店主の井出永一郎さん。
 また、道内の漁場では、イベントを開催してシーズンを盛り上げています。主産地のひとつ・釧路では、11月1日から「釧路ししゃもフェア」を実施予定。釧路市内の居酒屋やホテル、料理店などで多彩なシシャモメニューを提供して、その魅力をPRします。
 季節の魚を、ぜひ北海道で、札幌で味わってください。
鮨処 いちい
住所札幌市中央区南4条西4丁目 第五グリーンビル1階
電話011‐232‐2321
http://www.welcome.city.sapporo.jp/monthly/1210sishamo.html

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