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【Interview】ジャン・エンホアォン散打協会代表 「MMAの指導者は、私の教え子ばかりです」

2014-08-27 | 先住民族関連
MMAPLANET-2014年8月26日
写真】1964年3月、台東(タイトン)出身のジャン・エンホアォン氏が、クラスの終わりの号令を懸ける。母親がパイワン族という原住民(日本では差別用語的に捉えられているが、台湾では先住民族は血が途絶えた民族を指し、原住民族という呼び方をするので、ここでは台湾風に倣う)の氏は、大陸系の華人よりもフィジカルに優れていたそうだ(C)MMAPLANET
MMAの土壌がない国、ただし、武術との接点という他の国では見られない現状が存在する台湾。そんな台湾で、コンバットスポーツとのつながりを以前より持っていたのが、中華武術散打協会会長の張恩煌(ジャン・エンホアォン)代表だ。台湾MMA界の黒幕ともいわれる代表に、散打の普及などについて尋ねた。
なお現在発売中のFight&Life Vol.44では、ここで採り上げたジャン・エンホアォンと共に摔跤、MMA、そしてブラジリアン柔術各分野を取材。MMAと武術の接点についてレポートした「Fight&Life 格闘紀行=台北編」が掲載されています。
──ジャン・エンホアォン先生が格闘技を始めたきっかけを押していただけますか。
「両親が離婚し、父と一緒に住んでいた私は、こちらでいうところの自然格闘という格闘技を父に習うようになりました」
──自然格闘技?
「特にルールがあるわけでなく、台湾では原住民ごとにそれぞれ受け継がれてきた格闘技が存在しています。そして小学校3年生のときに、ブルース・リーの映画を見てカンフーをやりたいと思いました。詠春拳を習い、中学生になってからITFのテコンドーを学ぶようになり、ムエタイや柔道、高校に入ってボクシング、レスリングを始め、1982年に散打の台湾代表になり世界大会に出ました」
──散打の前にでも数多くの格闘技を習ってきたのですね。散打の代表になってから、常に散打を中心に活動してきて、現在に至っているのでしょうか。
「いえ、一時期マグロ船に乗り、インド洋へ漁に出かけるようになりました」
──!!
「みんなストレスがあってよく喧嘩を何百回としましたが、負けたことはなかったです」
――……。さきほど習った格闘技のなかに、散打が含めれていませんでした。散打を始めたのは、いつだったのですか。散打は大陸でスポーツ化したイメージがあったのですが。
「中学のときに既に散打の存在を知っていましたが、中学生は散打の練習をしてはいけなかったんです」
――エッ、そうだったのですか。当時、散打は台湾でポピュラーだったのですか。
「当時は擂台と呼ばれていました。国術擂台といわれ、既に大会も行われていたんです。擂台はタイペイ、タイチュン、南の方でも擂台祭として、どこででも開かれていました。今は大陸風に散打と呼ばれるようになりましたが、レベル毎に1年半に2度、3度と大会は開かれています。以前は本格的に散打を習っている台湾人は100人もいなかったです。今? 今は1万5000人ぐらい競技人口がいると思います。白、黄、緑、青、茶、黒という帯制度があり、緑色より上が5000人ぐらいいます。1991年に台湾チームを率いて大陸で試合をしました」
――もともと擂台は中国本土から移ってきた人が持ちこんだものだったのですか。
「1949年に大陸から来たものです」
――蒋介石の国民党とともに――ということですね。この道場では皆、道着を着用していますが、台湾の散打は道着を着て戦うものなのでしょうか。
「いえ。大道塾の東さんと親交があり、その影響を受けたんです。道場の練習では着せていますが、試合では道着はつけません。それにグローブをつけているので、投げはあっても道着を掴むということはないですから」
――なるほど、ファッションなのですね……。散打は大陸ではプロ大会が行われていますが、台湾の散打はどのような形で大会が開かれているのでしょうか。
「私は6回、プロ興業を行ったことがあります。日本人が出たこともあります。今はムエタイと散打に分かれています」
――ジャン・エンホアォン先生が道場を始めたのは?
「ここは13年、それ以前を含めると1983年から道場はやっています。それ以前も指導をしていたのですが、1983年に散打のジムを開き、私は指導に専念するようになりました。私自身は擂台の試合をしていましたが、道場経営や大会のプロモートは本業でなく、日本から文房具を輸入し、販売する会社を持っていました。今、会社の方は弟に任せていますが、社長のままです(笑)。そして、格闘技用具も大陸やタイから輸入し、販売も手掛けています」
――多角的なビジネスマンなわけですね。今、道場生は何人ぐらいいますか。
「登録しているのは500人ぐらいですが、いつも練習に来る人間は70人ほどです」
――ところで、台湾でどれぐらい散打は普及しているのでしょうか。
「さっきもいったように競技人口は1万5000人ほど、まぁそれほど普及はしていないです。でも、以前よりも100倍にはなっています(笑)」
――中国では散打とMMAの関係は非常に近しいですが、台湾では?
「MMA道場には私の教え子が、指導しているところばかりです。OFCのチケットが、こんなに私の下には回ってきます(笑)。サンボもMMAも、私は全て関わっています」
――では、台湾で最も人気がある格闘技は何ですか。
「一番人気のある武術は太極拳。飛び抜けて普及しています。それは何百万人というレベルです。続いてテコンドーです。500平方メートルに一つ、テコンドー道場はあると言われています。アテネ五輪で陳詩欣が台湾で初めて五輪金メダリストとなり、急激に人気が上がりました。そして空手、柔道。散打はその下ですが、柔道やレスリングよりも競技人口は多いです。まぁ、ムエタイと合せた数字ですが」
――今後、散打の普及にどのような展望を描いていますか。
「10年前に道を歩いている人、1000人に散打を知っているかと尋ねても、知っているのは1人ぐらいだったはずです。今は3人ぐらいは知っているでしょう。徐々に進歩している、なんせ3倍ですからね(笑)。もちろん、もっと頑張らなくてはいけないけどね」
――交流のあった大道塾、空道に選手を派遣する予定はないですか。
「MMAをやっている空手道場から、東さんの大会に出ているみたいですが、私のところは日本の空道の大会に出る力を持っている人間はいないです。ただ、去年の12月にビッグバンに1人、生徒が出場しています。だから、キックとも交流は続いています」
――キックと散打、ルールは違いますが、その2つとやるのは難しくないですか。
「それは問題ありません」
http://mmaplanet.jp/38005

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菅元首相、オーストラリアで反原発活動 ウラン輸出自粛など主張 現地メディア報道

2014-08-27 | 先住民族関連
ニュースフィア-更新日:2014年8月26日
 菅直人元首相は、オーストラリアを1週間の予定で訪問中だ。2011年の原発事故の経験を踏まえ、原発の燃料であるウラン輸出国のオーストラリアで、原発反対、再生可能エネルギーの推進を訴えている。
【豪のウラン輸出に注文】
 豪ABC放送はウェブニュースで、菅氏が「オーストラリアは他国に原子力利用を止めさせ、ウラン輸出を増やさないようにすべき」と述べた、と報じた。
 「世界は原子力から離れようとしており、オーストラリアはその邪魔をすべきではない」とする菅氏は、同国が再生可能資源から作る電気が輸出できるようになることを希望し、「すべての国々が、原子力依存を減らすためにできる努力をするべきだ」と訴えた(ABC)。
 オーストラリアは、世界一のウラン資源を持つとされる。近々、アボット豪首相はインドを訪問し、インドへの初のウラン輸出に向けて、最終協議をする予定だ(ABC)。
【ウラン鉱山訪問】
 豪サンデー・モーニング・ヘラルドは、福島原発にもウランを輸出した、レンジャー・ウラン鉱山の見学を、菅氏が予定していると伝えた。
 鉱山がある場所は、先住民、ミラー族の土地であったが、その反対を連邦政府が押し切る形で、1980年に操業が開始された。ミラー族の関連団体によれば、レンジャー鉱山では、過去34年間に約200件の事故が起きているとされ、昨年12月にも、濾過タンクの故障で、ウラン鉱石の浸出液が現場に流れ出すという事件があった。(サンデー・モーニング・ヘラルド)。
 地元の核反対運動家は、菅氏の訪問は、この業界の規制が弱いことを示す「豪政府への強力な注意喚起」になるだろうと、期待を表した(サンデー・モーニング・ヘラルド)。
【ウランの安全性の是非】
 豪SBS放送も、「人類に核技術などコントロールできない」という菅氏の言葉を紹介し、同氏が先住民に核の危険を警告するだろうと伝えた。
 オーストラリアでは、先住民の土地に多額の補助金を付け、ウラン鉱山から出た核廃棄物貯蔵所を建設することが問題視され、反対運動が起きている。先住民でもあるジリアン・マーシュ博士は、ウラン産業が与えるダメージは、もとに戻すことは出来ないと主張。「土地は我々の命」と言う先住民たちにとって、「その価値はお金に変えられない」ということを、開発業者や政府は分かっていないと批判した(SBS)。
 一方、オーストラリア国立大学の教授、ラメシュ・タクール氏は、適切な手段が取られれば、ウランがもたらすリスクは低いと述べる。地震の多い日本では原子力は適さないかもしれないが、「一国によくないからと言って、他国に悪いとは言えない」とし、環境や廃棄物の問題を解決でき、安心・安全について充分に保証ができれば、原子力の生成の一部を担うことは理解できる、と同氏は述べている(SBS)。
http://newsphere.jp/national/20140826-3/


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差別は、無知か敵意か?

2014-08-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (ブログ)-2014年08月26日
Jリーグチェアマンは、厳しい見解を示した。「差別的行為をなくそうと取り組んでいただけに、残念。処分は2010年5月の浦和が基準になると思う」。それは浦和サポーターが外国人選手へ差別的発言をした一件だ。このとき、リーグはクラブに対しけん責と500万円の制裁金を科した。
2014年3月に浦和サポーターが会場内に人種差別的な横断幕を掲げた問題では、2度目の差別的行為であることから、国内初の無観客試合という重い処分となった。
J1横浜Mのサポーターが23日の川崎戦で相手選手に向けてバナナを振りかざした問題は、横浜Mの社長がJリーグのチェアマンを訪ね、差別的行為を行ったサポーターに対して無期限入場禁止の処分を下したことを報告した。あわせて今後は差別撤廃を訴える動画をスタジアムで流すなどの対応策も明らかにしたという。
横浜Mへの処分は、けん責と500万円の制裁金となりそうだ。こういう方向性からも分かるように、スポーツ界では国内・国外を問わず、差別的行為・発言に対しては極めて厳しい処分がなされる。
基本的にスポーツと政治は別物だが、人種差別問題はあらゆる問題を超越して基本的差別だ。そう考えれば、札幌市議の「アイヌ民族なんて、いまはもういない」「アイヌ民族と称して利権を行使しまくっている」という書き込みは、完全な差別だ。基本的に無知なのか、あるいはアイヌ民族への敵意をお持ちなのか、疑わざるをえない。
私は先日留萌で、つくばユナイテッドサンガイア・バレーボールチームを歓迎する挨拶の冒頭で、「イランカラプッテ」と呼びかけた。「ようこそおいでくださいました」というアイヌ語で、北海道自体が提唱しているアイヌ語だ。北海道ばかりではなく、政府も反応した。官房長官は「極めて残念」「極めて遺憾」と表明。政府自体がアイヌ民族への差別や偏見に関する全国意識調査を2015年度に実施する方向で最終調整に入った矢先の出来事だけに、厳しい表現となった。
地方議員に相次ぐ不祥事、などと言うつもりはない。中央議員もひどいことをしたり言ったりしている。相手が政治家だから言うつもりもない。社会がスポーツ界のルール・マナー・エチケットを参考にしてほしい。フェアプレー・フレンドシップが母胎となったうえでの競い合いだからこそ、スポーツは輝くのだと思う。
http://blog.hokkaido-np.co.jp/sports-ryuji/2014/08/post-186.html

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