苫小牧民報 (2016年 2/17)

配置計画案で示された体験交流施設の設置予定地。右奥の施設はポロト温泉
民族共生の象徴空間整備予定地で各施設の配置計画案が示された。「政府の具体策が見えずまちづくりが進められない」としてきた白老町の関係者にとって、最も重要なまちのグランドデザインづくりにようやく着手できる環境が整ったと言える。早急な対応協議が関係者に求められている。
町内では多くの関係者が象徴空間開設を「本町の発展につなげる大きなチャンス」と捉え、20以上の団体で構成する白老町活性化推進会議を中心に周辺整備などの対応策を検討している。政府が掲げる年間の来場者目標100万人に備え、多文化共生のまちづくりに向けた取り組みやアイヌ文化の情報発信、観光客の受け入れ環境整備など、それぞれの分野で個別事業が進められている。
今回示された内容を受け、町内では今後、観光客の玄関口となるJR白老駅や周辺道路の整備、宿泊および飲食機能の強化など、まずは受け入れ環境の軸となるハード面の体制づくりが課題となる。
ただ、現実的には来年度中にも国立博物館や民族共生公園(いずれも仮称)の施設設計がまとまる見通しで、国との協議はその前に行う必要がある。推進会議に名を連ねるメンバーは「施設設計が決まるまでに町としての考え方をまとめ、政府に示さなければいけない。象徴空間開設から逆算すると、夏までの課題洗い出しと、年末までの方向性決定が不可欠。つまり今年1年が勝負どころになる」と訴える。
まちづくりでは、象徴空間に近い白老地区の受け皿づくりが大きな焦点。2017年度から始まる建設工事の業者受け入れも間近に迫る。現在の大町・東町商店街を駅北口に移転させ、周辺の再開発を訴える意見もあるが、商店街関係者の合意形成や地域住民の理解、財源問題など課題は多い。
周辺整備と並行して多文化共生に関する取り組みも進んでいるが、役場内には「優先順位としては受け入れ体制の整備が先ではないか」との不満もくすぶる。昨年12月の熊本県水俣市、今年2月の米国ポートランド州の先進地視察研修。町職員や活性化推進会議

配置計画案で示された体験交流施設の設置予定地。右奥の施設はポロト温泉
民族共生の象徴空間整備予定地で各施設の配置計画案が示された。「政府の具体策が見えずまちづくりが進められない」としてきた白老町の関係者にとって、最も重要なまちのグランドデザインづくりにようやく着手できる環境が整ったと言える。早急な対応協議が関係者に求められている。
町内では多くの関係者が象徴空間開設を「本町の発展につなげる大きなチャンス」と捉え、20以上の団体で構成する白老町活性化推進会議を中心に周辺整備などの対応策を検討している。政府が掲げる年間の来場者目標100万人に備え、多文化共生のまちづくりに向けた取り組みやアイヌ文化の情報発信、観光客の受け入れ環境整備など、それぞれの分野で個別事業が進められている。
今回示された内容を受け、町内では今後、観光客の玄関口となるJR白老駅や周辺道路の整備、宿泊および飲食機能の強化など、まずは受け入れ環境の軸となるハード面の体制づくりが課題となる。
ただ、現実的には来年度中にも国立博物館や民族共生公園(いずれも仮称)の施設設計がまとまる見通しで、国との協議はその前に行う必要がある。推進会議に名を連ねるメンバーは「施設設計が決まるまでに町としての考え方をまとめ、政府に示さなければいけない。象徴空間開設から逆算すると、夏までの課題洗い出しと、年末までの方向性決定が不可欠。つまり今年1年が勝負どころになる」と訴える。
まちづくりでは、象徴空間に近い白老地区の受け皿づくりが大きな焦点。2017年度から始まる建設工事の業者受け入れも間近に迫る。現在の大町・東町商店街を駅北口に移転させ、周辺の再開発を訴える意見もあるが、商店街関係者の合意形成や地域住民の理解、財源問題など課題は多い。
周辺整備と並行して多文化共生に関する取り組みも進んでいるが、役場内には「優先順位としては受け入れ体制の整備が先ではないか」との不満もくすぶる。昨年12月の熊本県水俣市、今年2月の米国ポートランド州の先進地視察研修。町職員や活性化推進会議