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動物に頼らない服作り…ブランドも保護へ取り組み

2016-02-06 | 先住民族関連
読売新聞 2016年02月06日

動物素材を使わない洋服のブランドをプロデュースした杉本さん。この日着ていたワンピースもレーヨン製だ=工藤菜穂撮影
 ファッション界で動物愛護への取り組みが広がっている。世界的な意識の高まりを背景に、動物の毛や皮を全く使わないブランドや、少なくともむやみに殺される動物からの素材は使用しないというメーカーが現れている。
 一方、人工の毛皮やダウンも天然に近い良質のものが開発されている。(福島憲佑)
 女優の杉本彩さんは昨年12月、自ら企画する服飾ブランド「ディアエルザ」の販売をスタートさせた。大人の女性に向けたシンプルなデザインのコートやワンピース、ブラウスなどを扱うが、どれもレーヨンやアクリルなどの化学繊維が原料で、ダウンや毛皮などは使っていない。
 「食肉の副産物としての牛革などを否定するつもりはないが、それを得る過程で動物虐待がなかったと確認できないものは使いたくない」と杉本さん。
 自ら動物愛護団体の理事長を務めるなど、以前から保護活動にも取り組んできた。「毛皮やダウンがどうやって採取されているかを知らない若い人の意識を変えたい」と杉本さんは話している。
 スウェーデンの衣料大手「H&M」は、世界約80の製造工場が仕入れるウールやダウンなどの仕入れ先についても、素材となった動物の飼育環境が適正かどうかなどを調査した上で契約を結んでいる。2013年には、自社のニットの素材として使われていたアンゴラウサギの毛の取り扱いをやめた。生きたまま毛が抜かれていることが「残虐だ」として一時批判され、同社で扱う製品に問題ある採取法はなかったものの、世論の反発を案じたという。
 動物保護に取り組むブランドもある。イタリアの高級服飾ブランド「ロロ・ピアーナ」では、希少動物ビキューナを保護するため、08年にはペルーに、13年にはアルゼンチンに民間保護区を設置し、密猟者から保護したり、生態研究を支援したりしている。ビキューナの毛は柔らかく滑らかな高級素材で、同ブランドのストールでは、カシミヤ製の約6万円に対し、ビキューナは約60万円に上る。
 同ブランドは、保護区で先住民らが伝統的な方法で生きたまま捕獲して刈り取ったものなど、殺さないで得た毛しか使っていない。「動物保護がビジネスを守ることにもなる」との立ち位置だ。
 動物の毛や毛皮を加工して衣服としてきた歴史は世界中にある。寒冷な欧州などでは毛皮の服が発達し、権威の象徴としても使われてきた。シベリアなどの先住民族の狩猟に詳しい国立民族学博物館教授の佐々木史郎さん(文化人類学)は、「毛皮などを利用する技術も、人類が長い時間をかけて洗練してきた文化だ。簡単には否定できない。むやみに命を奪わないでもすむように考えていくことが大切だ」と話している。
進化する化学繊維
 化学繊維も進化している。毛皮では、海外高級ブランドでも人工素材を取り入れていて、キツネの毛皮をイメージして作られた「スーパーフォックス」=写真、岡田織物提供=はアクリル100%。素材を提供した三菱レイヨンのアクリル繊維事業部長、河崎隆雄さんは「一見して天然素材か人工素材かは分からない」と話す。天然の毛皮は染色が難しいが、人工的な毛皮は様々に染めることができる。河崎さんは「デザインの自由があり、表現の幅を広げる可能性がある」と指摘する。
 ダウンも、天然に近い素材が開発されている。保温性を示すダウンパワーという指標で、天然の300以上に対し、従来のポリエステル製の中綿は150だった。現在、同社では240程度の製品を開発し、天然素材にかなり近づけている。また、天然素材に比べて、人工素材は供給が安定しているというメリットもある。
 南米に生息するラクダ科の動物。ビクーニャ、ビクーナとも呼ばれる。その毛は衣服に使える獣毛では最も細いと言われ、高値で取引されてきた。密猟が横行し、ペルーでは13~16世紀に約300万頭生息していたのが、1960年代には5000頭ほどに激減。最近は同国内で18万頭まで回復している。
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/beauty/bnews/20160204-OYT8T50012.html

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白老、登別の観光施設 春節に備え体制強化

2016-02-06 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2016年 2/5)

多くの中国人観光客が立ち寄る白老町竹浦のドライブインかに御殿
 白老町や登別市の観光施設で中国人観光客の入り込みが大幅に伸びている。多くは昨年末から前年を上回る実績があり、今年1月だけで前年同月比1・5倍という施設も。8日から始まる中華圏の旧正月「春節」効果で今月はさらに入り込みが伸びる見通し。テーマパークやお土産店などを中心に、受け入れ体制を強化するところも出始めている。
 今年の春節連休は7日から13日までの7日間。登別市ではマリンパークニクス、登別伊達時代村、のぼりべつクマ牧場の3大テーマパークで、昨年末から入り込みが増加。年明けも前年実績を上回る数字で推移しているといい、施設ごとにショー回数を増やしたり、平常時よりも多いスタッフを配置するなどの対応策を講じる予定だ。
 中国人観光客の動向を見ると、団体ツアー以上に多いのが「FIT」と呼ばれる海外個人旅行者。マリンパークニクスも同じ傾向があるといい、「ほとんどは飛び込みで来館するため春節時期の入り込みは不透明」と語る。ただ、2月は開幕したさっぽろ雪まつりなどの大型イベントで国内旅行客も増える時期。期間中は施設内も大変な混雑が予想されるため、イルカショーやペンギンパレードの回数を増やすほか、「スタッフも普段より多めに配置する予定」と語る。
 登別伊達時代村も同様の対応を取る構え。団体のツアーの食事予約は昨年11月から入り、春節期間中の予約はすでにいっぱい。入り込みは1月だけで前年同月実績の1・5倍といい、2月も「団体の食事予約分だけですでに1・5倍に達している。海外個人旅行者分を加えると全体で2倍程度の伸びになる可能性もある」という。
 のぼりべつクマ牧場は1月の入り込み客数が前年同月の約2倍。ほぼ中国人観光客で「想定外だった」とうれしい悲鳴を上げる。2月はさらなる伸びを予想しており、「久しぶりに牧場内がお客さまであふれかえる光景が見られるのでは」と期待を寄せている。
 白老町では、竹浦の大型ドライブインかに御殿がアジア人観光客から大人気。クマとカニ、サケの巨大なオブジェが関心を集め、平常時でも1日当たり30~40台の団体ツアーバスが立ち寄る。菊地由太会長は年明け以降「入り込みは例年の3、4割増し」と説明。春節期間中はさらに増える見通しで、昼食時間帯は全体で1200席ほどある飲食スペースが「ほぼいっぱいになりそう」と語る。アイヌ民族博物館もアジア圏を中心に外国人観光客の入り込みは堅調。個人旅行者が多いため、春節効果は「見通しにくい」としているが、来館者増を見据えた上で通常体制を維持しながら受け入れる考えだ。
http://www.tomamin.co.jp/20160234933

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2015年度博物館実習企画展 「手づくりの記憶~新収蔵資料展~」を開催中

2016-02-06 | アイヌ民族関連
札幌大学 2016.02.05

現在、札幌大学埋蔵文化財展示室において、2015年度博物館実習企画展「手づくりの記憶~新収蔵資料展~」を開催しています。
同展は博物館実習の一環として実習生が構想から設置までを行っており、今年度は札幌大学へ新しく寄贈された貴重な資料の数々を、学生や地域の方々にご覧いただければと、展示を企画しました。
寄贈していただいた資料は、外国の石器、千島アイヌの草かご、陶器製の手りゅう弾など、「人の手によって作られたモノ」です。ぜひ、昔の人が残した手づくりのモノから過去の記憶をたどってみてください。
最後になりましたが、本企画展を開催するにあたって、寄贈してくださった皆様、ご協力いただいた関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。
期間 平成28年1月23日(土)~4月30日(土)
開室曜日 月曜から土曜日(日曜・祝日は休室)
開室時間 10:00~17:00     観覧料 無料
場所 札幌大学2号館地階2003室 札幌大学埋蔵文化財展示室
主催 札幌大学 学芸員課程
展示資料 展示資料数42(外国の石器21、学長コレクション15、千島アイヌの草かご1、陶器製の手りゅう弾5)
問合せ先 札幌大学埋蔵文化財展示室
TEL:011-852-9182    E-mail:su.maibun@gmail.com
https://www.sapporo-u.ac.jp/news/topics/2016/0205103418.html

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赤塚不二夫ドキュメンタリー映画がGWに、マンガ家ら多数出演し主題歌はタモリ

2016-02-06 | アイヌ民族関連
コミックナタリー 2016年2月5日 13:58

赤塚不二夫
赤塚不二夫の生誕80周年を記念した「アニメーション・ドキュメンタリー映画『マンガをはみだした男─赤塚不二夫』」が、ゴールデンウィークより東京・ポレポレ東中野、下北沢トリウッドほか全国の劇場で上映される。
主題曲「ラーガ・バガヴァット」参加メンバー。左より、Maya Moeran(Harmonium)、ヨシダダイキチ(Sitar)、タモリ(Vo)、Juicy(HIFANA / Per)、U-zhaan(Tabla)。
今作は「おそ松くん」「天才バカボン」「ひみつのアッコちゃん」など、多くの人気作を生み出した赤塚の人生を追ったドキュメンタリー映画。「レッツラゴン」のキャラクターを案内役とし、秘蔵写真やプライベート映像、幻のテレビ番組などの膨大な素材で構築される。またちばてつやをはじめとするマンガ家や、「おそ松くん」を原作としたTVアニメ「おそ松さん」の監督を務める藤田陽一ら、関係者へのインタビューも収録。
監督は「ローリング」の冨永昌敬、企画・プロデューサーは「ジヌよさらば~かむろば村へ」の坂本雅司が担当する。またナレーションで青葉市子、音楽でU-zhaan&蓮沼執太が参加し、エンディング曲はタモリが歌唱。パンフレットなどのビジュアルは祖父江慎が手がけている。
アニメーション・ドキュメンタリー映画「マンガをはみだした男─赤塚不二夫」
2016年ゴールデンウィークよりポレポレ東中野、下北沢トリウッドほか全国ロードショー
スタッフ
監督:冨永昌敬
主題曲:タモリ「ラーガ・バガヴァット」
企画・プロデュース:坂本雅司
音楽:U-zhaan、蓮沼執太
ナレーション:青葉市子
2Dアニメーション:室井オレンジ
3Dアニメーション:アニマロイド
特別協力:フジオ・プロダクション
制作協力:タッドポール・ラボ
製作:グリオグルーヴ
制作・宣伝・配給:シネグリーオ
配給協力:ポレポレ東中野
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
出演
※撮り下ろしインタビューのほか、過去の映像使用を含む
赤塚不二夫、アイヌ詞曲舞踊団モシリ、青木こずえ、赤塚りえ子、足立正生、アト゜イ、荒木経惟、飯田修永、五十嵐隆夫、石ノ森章太郎、磯貝森一、梅原寿満子、雲郷仁、江守登茂子、北見けんいち、黄善徹、小林鉦明、小林利明、斎藤あきら、坂田明、佐藤輝、篠原有司男、進藤佳代子、鈴木伸一、関沢義男、園山俊二、祖父江慎、高平哲郎、滝大作、武居俊樹、田名網敬一、喰始、田村セツコ、タモリ、ちばてつや、土田よしこ、筒井準三、つのだじろう、寺田ヒロオ、長谷邦夫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)、藤田陽一、古谷三敏、FROGMAN、丸山昭、水野英子、森田拳次、山内ジョージ、よこたとくお、横山孝雄、吉勝太、若松孝二
(c)2016 マンガをはみだした男 製作委員会
http://natalie.mu/comic/news/175082

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