北海道新聞 02/20 16:00
【函館】今年の夏、函館市の五稜郭公園で開かれる函館野外劇に、阿寒湖アイヌコタン(釧路市阿寒町)のアイヌ民族が初めて参加することが19日、分かった。期間中の2日間、野外劇の公演の前に行うプレステージで舞踊などを披露する。函館アイヌ協会の加藤敬人会長がアイヌ民族と、劇を運営するNPO法人市民創作「函館野外劇」の会の双方に働きかけ実現した。
函館野外劇は7月9日から8月7日までの土日曜の10日間を予定しており、土曜に夜公演、日曜に昼公演を行う。アイヌ民族が参加するのは7月23、24の両日。阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事の秋辺日出男さんら、阿寒で暮らすアイヌ民族の有志が7人ほど函館を訪れ、23日は夜公演、24日は昼公演の前に設けられた時間に、「鶴の舞」など古来の舞踊4、5曲を披露する。
野外劇は函館の歴史を追う内容で、冒頭では12~13世紀ごろまでさかのぼる。劇では、ウスケシなどと呼ばれたそのころの函館でアイヌ民族の人たちが平和を愛し、自然を大切にして暮らしていたことが紹介され、出演者によるアイヌ民族の踊りの再現も披露されてきた。
加藤会長は「野外劇はアイヌ民族がいたころのことも含めて構成されているが、長くアイヌ民族自身が参加することはなかった。アイヌ民族も参加したほうがいいと思っていた。これを機に今後もぜひ交流していきたい」と話している。(岩崎あんり)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0237125.html
【函館】今年の夏、函館市の五稜郭公園で開かれる函館野外劇に、阿寒湖アイヌコタン(釧路市阿寒町)のアイヌ民族が初めて参加することが19日、分かった。期間中の2日間、野外劇の公演の前に行うプレステージで舞踊などを披露する。函館アイヌ協会の加藤敬人会長がアイヌ民族と、劇を運営するNPO法人市民創作「函館野外劇」の会の双方に働きかけ実現した。
函館野外劇は7月9日から8月7日までの土日曜の10日間を予定しており、土曜に夜公演、日曜に昼公演を行う。アイヌ民族が参加するのは7月23、24の両日。阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事の秋辺日出男さんら、阿寒で暮らすアイヌ民族の有志が7人ほど函館を訪れ、23日は夜公演、24日は昼公演の前に設けられた時間に、「鶴の舞」など古来の舞踊4、5曲を披露する。
野外劇は函館の歴史を追う内容で、冒頭では12~13世紀ごろまでさかのぼる。劇では、ウスケシなどと呼ばれたそのころの函館でアイヌ民族の人たちが平和を愛し、自然を大切にして暮らしていたことが紹介され、出演者によるアイヌ民族の踊りの再現も披露されてきた。
加藤会長は「野外劇はアイヌ民族がいたころのことも含めて構成されているが、長くアイヌ民族自身が参加することはなかった。アイヌ民族も参加したほうがいいと思っていた。これを機に今後もぜひ交流していきたい」と話している。(岩崎あんり)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/donan/1-0237125.html