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鶴保沖縄相、土人発言に言及 「本当に差別かいろいろな問題」

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2016年11月1日 07:56

土人発言について見解を述べる鶴保庸介沖縄担当相=31日午前、宜野座村
 【宜野座】来県中の鶴保庸介沖縄担当相は31日、大阪府警機動隊による「土人」発言について「発言したこと自体は許されないが、本当に差別かどうかというと、いろいろな問題が出てくる」と述べた。視察先の宜野座村で報道陣に見解を問われ答えた。
 また「許されないことをした、謝った、それを受け止めたという(お互い)冷静な関係であっていただきたい」とも付け加えた。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69146

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「土人」発言に抗議、金武町議会で意見書可決 市町村で初

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2016年11月1日 07:21
 【金武】金武町議会(嘉数義光議長)は31日の臨時会で、米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民らへの、県外機動隊員による差別的発言に抗議する意見書案を賛否同数の結果、議長裁決で可決した。宛先は警察庁長官、国家公安委員長、県警本部長、県公安委員長。県内市町村議会で同様の意見書は初。
 意見書では、抗議行動する市民らに対する、機動隊員の「土人」「シナ人」との発言は極めて差別的で、「沖縄県民を植民地的に見下すもので、悪質発言と言わざるを得ないものであり、断じて許されるものではない」と強く批判。このような侮辱的発言が出る背景には、「差別意識から発せられたとの問題意識を指摘せざるを得ない」とも言及した。
 県民の尊厳を守る立場から、今回の発言に厳重に抗議し、県民への謝罪を強く求めるとしている。
 当初案では、機動隊員の撤退要求も盛り込まれていたが、一部議員から「撤退を入れるなら賛同できない」との趣旨の意見があったため、削除したという。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69145

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ネット社会、悪意を助長 アイヌアートプロジェクト代表・結城幸司さん【インタビュー「土人」発言・10】

2016-11-01 | ウチナー・沖縄

沖縄タイムス 2016年11月1日 08:00

 1899年に制定された「北海道旧土人保護法」は、アイヌ民族を旧土人として縛り、文化保護といいながら風習を禁止し、文化を破壊した。それは教育の中でも近年まで続き、差別を生んできた。この土人という言葉が復活するように琉球の人に向けられたことはショックだ。若い警察官の中に、人を見下す感覚があることが恐ろしい。
 こうした言葉が伝わる世界があるのだろう。今の世の中は言ってはいけないことを表面的に意識する一方で、タブーを緩くし悪意を育てるようなネットの社会がある。心を学ぶ力のない人の中には相手を見下し、さげすむ気持ちがあり、まひすると表面化する。
 差別があることを知る日本人は少ない。「アイヌを差別する時代はもう終わったでしょ」と言われることもある。しかし差別の種がまかれていることを私たちは自覚しないといけない。
 北海道の中学校でアイヌの人権の話をするが「うちの家族は代々かかわらないようにと言われているから、この授業は嫌です」と感想を書く生徒がいた。一生懸命話さないといけないことはまだあると感じる。自分たちに向けてくる差別と向き合い、子や孫の未来を守らないといけない。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69149


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明治から続く沖縄蔑視 琉球大学名誉教授 比屋根照夫さん【インタビュー「土人」発言・9】

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2016年10月31日 10:00

比屋根照夫さん
 東村高江のヘリパッド建設現場であった機動隊員による「土人」「シナ人」発言は、明治以降から続く沖縄蔑視観の系譜として捉えなければならない。
「土人」の記述がある公式文書に、琉球処分官の松田道之が処分後に出した「沖縄県下士族一般に告諭す」という布告がある。
 政府の命令に従わない琉球人は「土人」であり、職業も権利も失う。だから、言うことを聞いて琉球処分への反抗をやめなさい、という趣旨の脅し文句がそこに記されている。
 今回の問題も構図は似ている。沖縄の人々が米軍基地建設にいくら抵抗しようが政府は強引に工事を進め、その果てに侮蔑的な発言が出てきた。
 安倍晋三首相は旧帝国憲法下のような国家主義的な志向が非常に強く、戦後民主主義が日本を堕落させたという史観を持っている。沖縄の持っている異質性や多様性を許してしまうと国の根幹が揺らいでしまうから、非常に目障りなのだ。
 今回、日本人の沖縄に対する差別意識の根深さが露呈した。歴史の傷は簡単には消えない。根底的に治癒するには、日本という国によほどの衝撃を与える異議申し立てが必要となる。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69209

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沖縄は軍事植民地 土人発言 日米の統治者意識の発露[平安名純代の想い風]

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2016年10月31日 05:00

 「ハワイのカウアイ島よりも小さな島に32もの米軍基地があり、島の住民たちに過大な重圧を押しつけていると知り、仰天した。沖縄は軍事植民地だ」
 米国際政治学者のチャルマーズ・ジョンソンは、1996年に初めて訪れた沖縄の印象をそう語り、米軍が第二次世界大戦後も沖縄に駐留しているのは、「沖縄が東アジアにおける基地帝国(軍事植民地)になったからだ」と主張した。
 植民地主義とは、異民族による征服や支配・被支配の関係により、自己決定権が阻害されている状況などを指す。沖縄は日本の植民地ではなかったが、1879年の琉球処分後に日本政府による同化政策が行われ、戦後は平和条約で日本から切り離されて米国の支配下に置かれ、米軍占領による「軍事植民地」となった。
 アイゼンハワー大統領は1961年1月の退任演説で、「軍産複合体がわれわれの自由と民主的な政治過程を脅かすことがないようにしなければならない」と述べ、肥大化する「不当な権力」が多大な影響力を持つ存在となりうる危険性を警告。前述したジョンソンは、米国は「絶え間ない戦争と民主主義の崩壊、真実の隠蔽(いんぺい)、そして財政破綻」という崩壊への道を辿りながら、「法体制そのものを自ら壊すことになるだろう」と憂慮した。
 在沖米軍基地の存在をめぐり、沖縄ではすでに自然が壊され、人権が侵害され、法体制や民主的政治過程までもが破壊され始めている。
 規模の縮小を迫られながらも、大幅軍事予算削減の荒波を乗り越えた米海兵隊は、東アジアの足場である沖縄を手放すまいと必死だ。高江の現場で起きているのは、肥大化した米軍と軍産複合体を維持するための支配を継続しようとする日米両政府と、それに抗(あらが)う市民らの闘いなのだ。
 大阪府警から派遣された機動隊員による「土人」発言は、単なる差別意識の表れではない。これは、沖縄を軍事植民地とみなす日米両政府の統治者意識の発露であり、植民地的な支配・非支配の関係性が露呈したものなのだ。問題の本質はここにある。(平安名純代・米国特約記者)
平安名 純代(へいあんな すみよ)
沖縄タイムス米国特約記者
沖縄県那覇市出身。1995年渡米。日英両語のロサンゼルス日系紙「羅府新報」でカリフォルニア州議会やロサンゼルス市議会などの担当を経た後に副編集長。2010年12月から現職。米軍普天間飛行場の移設問題をめぐるラムズフェルド元国防長官との単独会見などの一連の取材で12年に第16回新聞労連ジャーナリスト大賞優秀賞を受賞。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/68938

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「土人」発言に怒り 300人が緊急集会 東村高江

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2016年10月30日 10:30

「土人」発言に対し、「人権無視許さないぞ」と抗議の声を上げる市民ら=日午後0時すぎ、東村高江
 米軍ヘリパッド建設に反対する市民に大阪府警機動隊員が「土人」「シナ人」と発言したことに抗議する緊急集会が29日、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場N1ゲート前で開かれた。約300人が「沖縄を侮辱する暴言を許さない」と声を上げた。
 沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は「この暴言は、構造的な差別の意識の中で出た言葉。一個人ではなく県民全体に向けられたもので、許し難い」と批判。集会中、県外ナンバーの機動隊車両が通過すると「帰れ」の声が響いた。
 北中城村の男性(76)は「琉球処分から続く蔑視、差別の表れ。沖縄の人を野蛮人扱いするからそんな言葉が出る」と指摘。沖縄市の女性(70)は「こんな発言が出るほど機動隊の人間性を壊している責任は、ヘリパッド建設を強行する日米両政府にあると思う」と話した。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/68872


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「土人」と罵られた作家・目取真俊さんが語る沖縄ヘリパッド問題(1) 一番評判悪いのは大阪府警

2016-11-01 | ウチナー・沖縄
アジアプレス・ネットワーク 10/31(月) 12:13配信
沖縄本島北部の東村高江で、米軍北部訓練場のヘリパッド(ヘリコプター離着陸帯)建設が7月に再開されて3カ月が過ぎた。安倍首相は9月26日の臨時国会所信表明演説で「沖縄の基地負担軽減に力を尽くす」として年内に完成させると表明。全国から動員した機動隊員が抗議する非暴力の市民たちを力づくで排除する中で4基のヘリパッド工事が同時に強行されている。そんな中、高江の抗議行動に立つ芥川賞作家の目取真俊さんが10月10日、大阪府警機動隊員に「土人」と罵られた。目取真さんに聞いた。(整理/新聞うずみ火栗原佳子)
◆機動隊の差別意識が映すもの
臨時国会の所信表明演説で安倍首相自らが公言した通り、安倍政権は年内でヘリパッドを完成させるつもりです。一国の首相がなんの確信もなく言うわけがありません。また、首相がそう言ったからには、警察庁も防衛省も全力をあげて工事をするはずです。
沖縄県警に加えて、大阪をはじめ東京、千葉、神奈川、愛知、福岡から約500人の機動隊が派遣されています。たかだか4、50人で対抗できるわけがありません。例えばこちらが100人集まったとしても、7、8割は団塊の世代や年金生活者で、女性も多いです。それが屈強な20代、30代の機動隊員に力づくで押さえこまれて排除されたらお終いです。
機動隊を上回る人数がいないと、物理的に考えて止められるわけがありません。人が増えないことにはどうしようもないです。もし本当に「工事を止めたい」「やんばるの森を守りたい」という気持ちがあるとしたら、現地に行ってください。
しかし、残念ながら高江は遠いです。大阪からは大変だと思います。ただ、旅費がかかるのは我々も一緒なんですね。例えば自分は名護から通っていますが、ガソリン代は往復するだけで1500円、長距離を走ると2000円を軽く超えます。週1万円、1カ月で4万円。ガソリン代だけでも大変な額を、自腹を切って何とかやっています。本も読めない。仕事もできない。そういった環境の中で何年もやってきました。そうせざるをえないのです。沖縄にいたら。知らんふりするわけにいかないから。
高江の集落を囲むように、計6基のヘリパッドが作られようとしています。N4地区とN1地区はメガネのように2基ずつ、H地区、G地区はそれぞれ1基。N4地区は完成しています。
北部訓練場の約半分を返還するから、そこにあったヘリパッドをこれから使う訓練場に移設しなさいというのが返還の条件です。新しいヘリパッドが出来ないと返さない。家を借りていた人が、それを返すかわりに新しい家を作れなんて言いますか? 借りたものは返すのが当たり前です。それを平然と言うのが米軍で、それを唯々諾々と受け入れるのが日本政府です。そのために、反対する市民を力づくで押さえつけ、国家の暴力装置をフル稼働させて、やっと工事をすすめているのが現状です。
高江は、工事の現場自体は小さいですが、範囲が広いので、沖縄県警だけでは対応できません。こんな小さなヘリパッドを作るために、あんな山奥にわざわざ県外から凄まじい数が来る。異常だという感覚がなければおかしいです。辺野古の前に、まずは高江のヘリパッドを、反対運動を潰して完成させようという意気込みが、この500人という数にあらわれていると思います。
◆大阪府警が一番評判悪い
はっきりいって、一番評判が悪いのが大阪府警です。例えば県道で車を停めて抗議行動をしているとき、ほかの県警は窓をコンコン叩いて「開けてください」と言います。それをガラスが割れんばかりにバンバン叩いて「開けろ、バカ野郎」。人に対する扱いも暴力的です。沖縄に対する差別は、全国の中でも関西から始まっていると感じましたね。橋下徹知事になったころから、この地域が、全国に先駆けて反動化をやっているというあらわれだと思います。
私の祖父母は出稼ぎ先の大阪で結婚し、昭和5(1930)年、父が生まれました。沖縄に対する差別がひどく、「朝鮮人、琉球人お断り」と店の前に張り紙がある時代です。祖父は当時、無産党の活動家で、活動をしながら琉球人差別撤廃の運動をしていました。
昭和初期、労働運動が弾圧されていく時代に大阪の地で生活し、その後、沖縄に戻っていきますが、いまの日本の政治状況の中、あの時代というものが、もう一回起こりつつあるのではないかという気がしています。ひと昔前なら口に出せないような言葉が平然とネットや街宣車で発せられるようになっています。沖縄で大阪府警が暴力的に沖縄県民を弾圧しているというのも、一つの時代のあらわれだと思います。
沖縄にヘリパッドを押し付ける、辺野古に新基地を押し付ける。それを当たり前と感じて恥じることもない。こういった日本人がますます増えていくでしょう。(つづく)
目取真俊(めどるま・しゅん)
1960年沖縄県今帰仁村生まれ。1997年「水滴」で第117回芥川賞受賞。沖縄戦や米軍基地問題などをテーマに数多くの作品を発表。
ブログ「海鳴りの島から」http://blog.goo.ne.jp/awamori777
で高江や辺野古の抗議活動について発信している。
※この連載記事は10月14日に大阪市内で行われた目取真さんの講演(「関西・沖縄戦を考える会」主催)の要旨です。(整理/文責 新聞うずみ火栗原佳子)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161031-00010001-asiap-soci

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ユネスコ無形文化遺産登録へ 上野天神祭などの「山・鉾・屋台行事」

2016-11-01 | アイヌ民族関連
YOU-(2016年10月31日 22:25)
 文化庁は10月31日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の評価機関が、伊賀市の「上野天神祭のダンジリ行事」を含む18府県33件の伝統的な祭り「山・鉾・屋台行事」を「無形文化遺産」代表一覧表に記載するよう勧告したと発表した。11月下旬からエチオピアで開かれる政府間委員会で正式に登録が決まる見通し。【今年の上野天神祭で巡行するだんじり=伊賀市上野東町で】
 国内ではこれまで、能楽や歌舞伎、人形浄瑠璃、和食、アイヌ古式舞踊、結城紬など計22件が代表一覧表に記載されており、同様の行事としては「京都祇園祭の山鉾行事」(京都)、「日立風流物」(茨城)の2件が既に登録されている。
 400年以上の歴史があると伝わる上野天神祭は、毎年10月23日から25日までの3日間、菅原神社(同市上野東町)のみこし、9基のだんじり、鬼行列などが練り歩き、毎年大勢の見物人が訪れる。2002年には国の重要無形民俗文化財に指定された。
 今回の勧告を受け、伊賀市の岡本栄市長は「市民の願いがかなえられる見通しが出てきたことは大変うれしく思っています。今まで地域の祭りとして愛され、親しまれてきましたが、これからは世界のお祭り、世界の文化遺産ということで、我々も誇らしくこのお祭りを盛り立て、守り伝えていきたいと思います」とのコメントを発表した。
http://www.iga-younet.co.jp/news1/2016/10/post-33.html

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無形文化遺産

2016-11-01 | アイヌ民族関連
時事通信 2016/10/31-20:45)
 無形文化遺産 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の事業で、2003年採択の無形文化遺産保護条約に基づき保護される芸能や社会的慣習、祭礼行事、伝統工芸技術など。世界全体で336件あり、日本は歌舞伎、能楽、アイヌ古式舞踏など22件が登録されている。
 条約締結国170カ国から選出された24カ国で構成する政府間委員会が、登録の可否を最終決定する。これに先立ち、専門家とNGOで構成する評価機関が事前審査し、同委員会に勧告する。
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016103100855&g=tha

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話題の1冊 著者インタビュー 砂澤陣 『北海道が危ない!』 育鵬社 1,500円(本体価格)

2016-11-01 | アイヌ民族関連
エキサイトニュース-2016年10月30日 19時00分 (2016年10月31日 18時34分 更新) 週刊実話
−−本書では数々の「アイヌ利権」について触れられています。問題と思われるのはどんな部分でしょうか?
 砂澤 本書では北海道アイヌ協会による修学資金貸付制度の悪用、職業訓練事業の不正利用、住宅購入資金の不正受給、アイヌ文化振興事業費の不適切会計などの実態を紹介しました。アイヌ利権問題の本質は、そもそもアイヌ民族というものがいまだ学術的に定義されていないにもかかわらず、アイヌ協会など特定の団体がアイヌと認めれば誰でもアイヌになり『アイヌ生活支援政策』を受けることができるという点にあります。私は税金で生活をしている彼らのことを「アイヌ屋」と呼んでいます(笑)。しかし、アイヌ屋たちだけではこれほど大きな力にはなり得なかったでしょう。すなわち『触らぬアイヌにたたりなし』で、アイヌ協会の言いなりに税金を垂れ流している行政機関と、選挙のためにアイヌ利権を利用する一部政治家、そして、協会の言い分ばかりを書き立てて、誤ったアイヌ像を広めるマスコミの存在が、彼らを増長させたのです。
 −−具体的に「アイヌ差別」を強く感じる部分はどんなところですか?
 砂澤 私自身が子供の頃、人前で「アッ! イヌだ」とからかわれたエピソードなどを本書で紹介しましたが、今思えば差別というより「デブ、チビ」といった子供のいじめの理由の一つにすぎなかったのだと思います。現在では差別されることはありません。むしろ、「アイヌ差別をなくせ!」と言いながら「アイヌは差別されてきた」という歴史教育や啓発運動により、差別が『再生産』されていくことの方が問題だと思っています
−−北海道は「左翼的思想」が強い土地柄だと言います。なぜでしょうか?
 砂澤 北海道には明治初期、戊辰戦争で敗れて領地を失った幕府軍や、官軍にありながらも冷遇を受けた者たちなどが入植しました。彼らの反骨精神は開拓の原動力となりましたが、一方で反体制的な気風も残りました。そのため、労働組合が強く、北海道における新聞購読シェアの4割を占める北海道新聞は、戦後に労働組合に乗っ取られて以来、現在に至るまで左翼的な論調です。さらに、1960~70年代の学生運動が下火になると、活動家らが本州から追われるように北海道や沖縄に流れ込んできました。彼ら『新左翼』のうち、教員になった者は北教組に入り、国旗・国歌に反対し続け、子どもたちを政治活動に巻き込み『教育の政治的中立』を犯してきたのです。
(聞き手/程原ケン)
砂澤陣(すなざわ じん)
1963年生まれ。彫刻家砂澤ビッキの長男。幼少の頃より木と彫刻刀に親しむ。ブログ「後進民族アイヌ」でアイヌ利権とアイヌ史研究の偏向性の問題を告発し続けている。
http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20161030/Weeklyjn_11514.html

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