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児童・生徒508人で461点応募 小中学生調べる学習コンクール表彰式

2016-11-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2016年 11/28)

市長賞に輝いた、左から渡邊さん、橋本君
 第7回恵庭市小中学生調べる学習コンクールの表彰式が26日、恵庭リサーチ・ビジネスパークセンタービルで行われた。今年は児童・生徒508人が461点を応募し、入賞者は小・中学生5人ずつ計10人。市長賞は橋本至君(松恵小5年)、渡邊七洋(ななみ)さん(恵み野中2年)が選ばれた。
 市と市教育委員会が主催、市学校図書館活動推進協議会が共催する毎年恒例のコンクール。自ら学ぶ力を育ててもらう狙いで、児童・生徒は普段から疑問に思ったことや感じたことを図書館の本などを活用して調べ、実際に体験なども交えて解決し、用紙やノートなどにまとめて応募している。表彰式では原田裕市長が「一生懸命調べて、まとめて、表現してくれた」などとたたえ、受賞者に表彰状が手渡された。
 橋本君は小1から5年連続入賞で、市長賞は初の受賞。テーマは「ヒグマの研究」。これまでもエゾシカやオオカミなどを調べて発表しており、「動物を調べるうちに北海道で一番強いクマに興味を持った」と振り返る。「資料だけでは分からないところがある」と円山動物園やサホロリゾートのベア・マウンテンに足を運び、図書館の本で調べたが「別の図書館から取り寄せた資料もあって大変だった」。ヒグマの生態やアイヌ民族の儀礼、住宅街に出没するクマ問題など調査は多岐にわたり、「クマのことをよく知れば、人間はクマと仲良くやっていけるかもしれない」と結んだ。
 渡邊さんは4年連続入賞で、市長賞は小6から3年連続の快挙。全国コンクールの入賞も果たしてきたが、「悔しくて全国の入賞作品を参考にした」と臨んだ力作だ。今回のテーマは「MSF(国境なき医師団)~国際平和を求めて」。これまでも身近な人の病を受け、がん治療など医療を取り上げており、MSFに「興味が高まった」と振り返る。札幌で開かれたMSFスタッフの報告会に参加し、南スーダン滞在中の田辺康医師とメールでやり取りし、医療を受けたくても受けられない人が世界中にいる現状などをまとめ、「患者さん一人一人の命の重みを実感できる医療従事者になれるよう(中略)チャレンジしていきたい」と決意を込めた。
 市長賞を除く受賞者は次の通り(敬称略)。受賞作計10点は全国コンクールに出展される。
 ▽教育長賞 山本萌結(もゆ、柏小6年)、野中美沙子(恵明中3年)▽学校図書館活動推進協議会長賞 中山拳伸(島松小3年)、野中雪子(恵明中3年)▽審査委員長賞 福田莉生(りい、柏小6年)、渡辺莉央(恵明中1年)▽奨励賞 杉山晏菜(あんな、柏小5年)、中島北斗(恵明中2年)
http://www.tomamin.co.jp/20161145096

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